更新日: 2022.02.05  カテゴリー: 田舎暮らし

4軒の古民家を契約した20代夫婦が語る田舎での物件の見つけ方 #かなとみなとの移住相談

こんにちは!かなはしもと(@khashimoto1105)です。

2022年の1月より「かなとみなとの移住相談」と題して、夫のみなとと一緒にTweeterのスペースで移住をテーマに配信しています。
話す内容は、家探しから仕事探し、移住のコツなど、色々。私たちが経験してきたことをベースにざっくばらんに話しています。

気になる方はぜひツイッターで#かなとみなとの移住相談をご覧くださいね。
リスナーさんの参加も大歓迎。今後は移住相談も受けていきたいなと考えています。

さて、こんな感じのスペースですが、アーカイブとして残らないのももったいないので、ブログ記事でも内容をシェアしていきたいと思います。

今回のテーマは “田舎での家探し” 。
合計で4件の古民家を格安で契約してきた、わたしたち夫婦が、古民家の見つけ方を紹介します。

私たちが契約した古民家の情報

本題に入る前に、私たちが契約してきた古民家を詳しく紹介します。

家賃1.5万円の庭付き賃貸住宅

古民家の和室
古民家の庭

体験型民泊の運営のため、借りている築80年の古民家です。ヤギとカモを飼育するための庭があり、台所には昔の暮らしが体験できる「かまど」がついています。和室は昔ながらの田の字型。庭には、焚火スペースも作り、カツオのたたき作り体験なんかもできます。

夫が独身時代に契約し、現在も住んでいるおうちです。

間取りはこんな感じです。

古民家の間取り図

宿について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

あそびば|高知県安芸市の民泊体験施設

経緯

こちらの物件は、もともと知り合いの方が住む予定がないため格安で貸してくれるとのことで、家賃3年分一括払いで契約しました。

家賃2.5万円の7DKの賃貸住宅

古民家ゲストハウスひみつきちの外観

築50年以上は経っているかなと思いますが、詳細はわかりません。パッと見た感じ広そうではないのですが、奥に長く2階部分もあります。7部屋もあり、キッチンも広く、薪風呂もあります。(改修工事でガス焚きもできるようにしたので不便はありません。)

こちらはゲストハウス兼住居として契約しました。妻の私が契約し、運営しています。

内装はこんな感じで、DIYで手を入れさせてもらいました。

経緯

この地域でゲストハウスをすることは決めていたので、周りの知り合いに空き家はないか聞きまわって、知り合いづ手に紹介してもらった物件です。

45万で購入した庭付き格安物件

掃除前の庭付き古民家

こちらの庭と左側の物件です。
倉庫を解体し、これから掃除というところの写真なので、かなり汚いですが…。

キッチンや古い窓枠は、市町村の補助金を活用し、大工さんに修理してもらいました。
ところどころDIYもして、今は住める状態です。

下の写真は、DIYで古いお風呂をヒノキ風呂にしたもの。

古民家のお風呂
お風呂DIY 洗面台DIY ひのき風呂

DIYの方法については、こちらの記事でまとめています。

経緯

こちらは夫が契約した家です。たまたま大阪のバーで隣に座っていた方が、高知県で空き家を持て余しているという話を聞いてGETするに至ったという、偶然の出会いを果たしたおうちです。
こんなこともあるもんなんですね。しかも、45万というほぼ登記費用くらいの金額で譲ってくれました。

260万の庭付き200坪、犬もついてくる一軒家購入

200坪の一軒家

まだ完全に契約完了していないので、ぼかしておきますね。

こちらは、私たち夫婦が結婚を機に契約した、200坪の庭付き、犬付き!?一軒家です。

間取りは10DKDKDK、トイレ・バスが2つもついているという、すごく大きなおうちです。平成に増築した部分もあり、DIYなしでも十分住めるくらいの物件。

そして、犬付きとはどういうことなのかというと、飼い主を亡くし、通いで世話をしてもらっていた犬たちを、よかったら飼ってくれないかという話です。私は子どもの時から犬を飼うのが夢だったので、即OKでした。早く犬たちと仲良くなって一緒に暮らせる日が来てほしいな~。

経緯

海が好きな夫と一緒に、サンゴ礁のある町で物件を探していたところ、たまたまドライブ中に見つけたおうちでした。看板をみて即、不動産屋に連絡し、内見させてもらいました。
広すぎてなかなか買い手がいなかったそうで、価格もかなり安くしていただいています。

移住地で古民家を見つけるためには

Map

前置きが長くなりましたが、本題に入っていきましょう。

残念ながら「さあ、移住だ!家探しだ!」と思って、田舎で古民家を探そうとしても、なかなか見つけられないのが現状です。空き家はあるのに貸してくれない、そもそも不動産屋がないのでどうやって探せばいいのかわからない、といったことが往々にしてあります。

都会での家探しとは違って、直接人に聞いたり、自分の足で情報を集めることになるのは覚悟しましょう。

このような前提の上、私たちからアドバイスしたいことは4つあります。

  1. 必ず何件か見て、安易に契約を決めないこと
  2. お試し住宅などを活用してじっくり家探しをしよう
  3. 滞在拠点としてゲストハウスもひとつの選択肢
  4. とにかくゆっくり探すのがいい家に出会うコツ

以上です。田舎での空き家探しはとにかくじっくり、ゆっくり、焦らず探しましょう。

必ず何件か見て、安易に契約を決めないこと

条件のいい家が見つかると、運命の出会いだ!とうれしくなってしまいますが、すぐに飛びつくのは厳禁です。反対に、なかなか空き家に出会えなかった時にやっと見つけた!となると、最初で最後の出会いかもと思ってしまうかもしれませんが、これもちょっと待ってください。

空き家を契約するときは、必ず複数の物件を見比べることをおすすめします。

候補が1件しかないと、多少の条件の悪さを受け入れてしまいがちになるからです。立地はどうか、建付けは?湿気や雨漏りはどうか?シロアリは来ていないか?賃貸ならば、大家さんとうまくやっていけるだろうか?近所とは仲良くなれそうか?などなど、古民家を契約する際には、気を付けるべきポイントが山ほどあります。

複数の物件を比べていくことで、古民家を見る目が養われますし、焦って条件の悪さを見落とす可能性も低くなります。

その地域での費用の相場感もつかめてくるので、ぜひ複数検討してください。

仮住まいにはお試し住宅やゲストハウス

物件探しには時間がかかるので、その間仮住まいに拠点を置きましょう。

移住に力を入れている市町村だと、移住体験ができるお試し住宅を用意していることも多いです。費用も安く、一日1000円ほどで長期滞在ができるので、ぜひ活用してみましょう。

地方都市や観光地などなら、ゲストハウスもあるでしょうからそういった安価な宿泊施設を利用するのも一つの方法です。

物件を探しながら、その土地に住んでみるといろんなことが見えてきて、暮らしのイメージもだんだんと固まってくるでしょう。仮住まいで暮らしている間に、いい情報が入ってきたりもします。

とにかくゆっくり探すのがいい家に出会うコツ

何度も伝えますが、とにかくゆっくり探してください。

古民家に住むとなると、時間も手もお金もかけることになる場合が多いです。せっかく、手間やコストをかけて住み始めた家で問題が起こったら、また一から物件の探しなおしです。そうなると労力も費用もかさむため、できるだけ契約の時点で不安要素をなくせるようにしましょう。

焦らず、じっくり探すのが、いい家に出会える一番のコツです。

特に購入の際は慎重になってくださいね。

物件探しで気を付ける点

シロアリ

それでは最後に、物件探しで気を付ける点を紹介したいと思います。

シロアリ

古い家だとシロアリに食われていることも多いです。

すぐに見てわかる家の中だけでなく、床下や天井もチェックしましょう。素人では判断がむずかしかったりするので、業者にチェックしてもらえるとベストです。

家主さんにもシロアリについて聞いておきましょう。
シロアリ駆除をしたことがあるなら、いつしたのかも合わせて聞いておきましょう。シロアリ駆除剤には効果が持続する期間があります。


雨漏り

雨漏りしているかどうかも大切なチェックポイント。天井のシミや床の様子など、入念にチェックしましょう。

可能ならば、大雨が降っているときに家の中を確認できると一番いいです。

契約書をしっかり読み込む

いざ契約、となった段階で契約書を作ると思います。

(口約束は言語道断。どんなにいい人そうな大家さんであっても、何が起こるかわかりません。また、あいまいな点があると後々話し合いをすることになり大変です。)

不動産屋が仲介せず、個人間で契約することになった場合でも、しっかりと契約書はかわし、内容についてもしっかり精査するようにしましょう。

家が壊れたときはどっちが修理をするのか、家財がある場合その取扱いはどうするのか、DIYがOKな物件の場合どこまで手を加えても大丈夫なのか…など契約時点でしっかり決めておきましょう。

大家さんに有利な契約書になっていると、こんなはずじゃなかったと後悔することにもなりかねません。

近所の雰囲気もチェック

物件の確認と合わせて、近所の雰囲気も見ておくと安心です。いい悪いではなく、自分と合いそうかどうかが大切です。

人同士の距離感や、どの程度きちんとしているのかなど、無理なく暮らせそうか考えてみてください。

中には、よその人を歓迎しない地域もあるのでそういったところは避けておくのが無難でしょう。(世間話をすると何となくわかると思います。)

まとめ

以上、田舎での物件の探し方でした。

20代で知識も経験もない2人でしたが、じっくり丁寧に探すことでいい物件に出会うことができました。

いろいろと書いてきましたが、フィーリングも大切な判断基準です。気負わずに、よさそうと思った地域で探してみると、案外早く見つかるかもしれません。

移住するみなさまが、素敵な物件に出会えますように!

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