古民家暮らしの悩みと対処法|どうする?虫、湿気、寒さ… #かなとみなとの移住相談
こんにちは!かなはしもと(@khashimoto1105)です。
2022年の1月より「かなとみなとの移住相談」と題して、夫のみなとと一緒にTweeterのスペースで移住をテーマに配信しています。
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さて、こんな感じのスペースですが、アーカイブとして残らないのももったいないので、ブログ記事でも内容をシェアしていきたいと思います。
今回のテーマは “古民家暮らしの悩みとその対処法” 。
古民家に住むとなると、新しい家に住んでいた時には気にならなかった問題がたくさん出てきます。今回は、古民家暮らしで困るトラブルにどう対処すべきか、実体験を交えて紹介します。
虫、ネズミなどの生物の侵入
古民家暮らしでもっとも悩むのが生き物の侵入ではないでしょうか。
クモ、アリ、ゴキブリ、ムカデ、ネズミなどのほか、立地によってはサワガニも侵入してきます。私たちが住んでいるところでは、庭の湿気で蚊が大量発生したこともありました。
網戸があれば虫の侵入をある程度防げますが、古い建物では網戸自体が存在しないこともあります。古民家だと、サイズが規格外だったりして、特注で作ってもらわないといけないことも。
うちの家の場合、田の字型の小さな物件でしたが、網戸を作るとなると全部で20万円近くかかるとのことでした。
賃貸で長く住むわけではなく、その金額出せないということで網戸を自作しました。木材とホームセンターで売っている網戸を買ってきて、簡易の網戸を作っています。スライド部分は作らず固定式にしたため、カンタンに作ることができました。
近所の方で、スライド式のハイクオリティな網戸を自作していたおじさんもいたので、器用な人に頼むのもの一つの方法ですね。
窓以外にも侵入経路はたくさんあるので、そういった隙間を丁寧にふさいでいくことが大切です。排水溝などもネットを付け、虫の侵入を防ぎましょう。
アリやネズミを食べ物を見つけて入ってくるので、食べ物は密閉容器に保管するなどして対策します。
とはいえ、虫の侵入を完全に防ぐことは不可能です。古民家に住むなら共存することになると、ある程度覚悟をしておきましょう。
大丈夫です。そのうち慣れてきます。
寒さ
古民家に住むと冬の寒さ対策も大切です。隙間風が吹いてきり、断熱材が入っていないため、ダイレクトに冷気が伝わってきます。
古民家の寒さは根本的に解決することは難しく、小さな工夫を積み重ねることで対策していきます。
まず、断熱材を入れることができる場所は断熱材を入れましょう。断熱材はホームセンターでも手に入れることができ、Youtubeなどでもやり方がたくさん上がっています。手間はかかりますが、DIYすることが可能です。
厚めのカーテンを付けるのも有効です。
外からの冷気はそれでも防ぎきれないので、今度は中から温めることを考えましょう。
火鉢で炭をおこすととても温まるので、火鉢が手に入る方は試してみてください。特に備長炭は近くにいると熱いくらい温まります。
炭は湿気ていると爆ぜて飛ぶので注意しましょう。
また、忘れがちですが自分自身の防寒も重要です。あったかい靴下を履いたり、腹巻をしたり、しっかり着込むことでかなり快適さが変わってきます。しっかりお風呂に入ったり、足湯をしたり、冷たいものは控えるなどして、体の内側から保温することも大事です。
寝る時は、敷布団2重にすると下からの冷気をシャットダウンして温まりますよ。
古民家の寒さ対策を、小さな工夫を大切にすることがポイントです。
雨漏り
雨漏りは、入居前に確認しておくことが何より大切です。
雨漏りの対策は難しく。素人が屋根に上るのは屋根を傷めて悪化させる可能性あるので、プロに任せるのがおすすめです。
素人ができることとしては、応急処置として屋根にブルーシートをかぶせることくらいです。
電圧の低さ
古民家で住んでいると、ブレーカーがすぐ落ちるという問題に直面したことがある方も多いはず。
ケトル、電子レンジ、ドライヤー、こたつなど、熱を発する電化製品を同時に使えないのは、複数人で住んでいると困りますよね。
こちらの対策は意外と簡単です。電力会社に連絡して電圧をあげてもらうことが可能なので、管轄の電力会社に問い合わせてみましょう。
基本料金が少し上がるくらいで、デメリットや工事の必要はありません。
シロアリ
シロアリは、雨漏り同様入居前のチェックが大切です。入られていたら終わりなので、古民家契約の際に入念に確認する必要があります。
入居前にプロに見てもらうのがおすすめです。無料で見てくれる業者もいるので問いあわせてみましょう。湿気が多い地域や、空き家が多くそれらが密集している地域は、シロアリが巣くっている可能性が高いので特に注意して確認しましょう。
多少の被害なら防除して住むことができます。
建付けの悪さ
古い家になってくると、建物の重みでふすまや窓が開きづらくなっていることがあります。こちらも入居前にある程度確認しておくとよいでしょう。
対策としては、溝を少し削ったり、建具用のロウを塗るとかなり効果があります。
ロウは古い家具の引き出しなどにも使えるので、滑りが悪くなったタンスなども復活します。効果抜群なので、とてもおすすめです!
他にも溝に専用のシールを貼って滑りをよくする方法もあります。
防音
古民家はすきまが多いので、音を通しやすいです。外からの音も聞こえてきやすいですし、中の音も外に聞こえやすいです。風の日や大雨の日は、とてもうるさく音が響きます…。
(近所が近い場合は、夜の飲み会は気を付けましょう。ちなみに私はそれで注意されたことはないので、そこまで神経質になる必要はないと思います。)
私の経験談としては、早朝に草刈り機の音が聞こえてきて寝れなかったことがあります。とはいえ、そんな大きな音が聞こえてくるのは、あっても年数回くらい。
音にとても敏感なんです、という人以外はそこまで気にしなくて大丈夫です。
もし気になる場合は、遮音カーテンを活用したりしましょう。
湿気、カビ
古民家に限らずかもしれませんが、谷の近くの家は湿気が多くてカビが生えやすいです。
前に住んでいたアパートが湿気が多く、高知県という雨の多い土地柄もあって、梅雨時期はカビとの戦いでした…!どれくらい大変だったかというと、押し入れの中はカビ臭くなるし、紙袋にまでカビが生えてくるくらいです。
革製品は特にカビやすく、カビ対策は必須です。
具体的なカビ対策は、とにかく風を通すことです。
カビは胞子を飛ばして増えるのですが、2日間同じ場所に胞子があるとそこに居ついてしまうんですね。空気中のカビ胞子が居つかないように、とにかく部屋を換気しましょう。押し入れなど、湿気がたまりやすいところは、開けっ放しにすることをおすすめします。
梅雨時期はずっと雨が降っていて窓が開けられない、ということもあると思います。そんなときでも扇風機を回しっぱなしにするだけでも、かなり変わります。
除湿剤や除湿機などを使うことも大切ですが、風を通すことも意識的に行いましょう。
災害対策
古民家に限らずですが、最後に災害対策についても紹介します。
基本的な災害への備えは、他のサイトの方が参考になるのでご自身で調べてみてください。以下の国のサイトでも防災についてまとまっていますので、ご参考に。
防災の手引き~いろんな災害を知って備えよう~ | 首相官邸ホームページ
古民家で特に気を付けたいのが、地震の際に崩れやすくなっていないかということです。
家によってはシロアリの被害で、柱や基礎、梁などがもろくなっており崩れやすくなっていることもあります。家の状態に関しては日ごろからチェックし、必要であれば耐震化などの対策を打っておきましょう。
たとえば、高知県なら下記のような補助事業があります。
木造住宅耐震診断事業
住宅耐震化の補助制度について | 高知県庁ホームページ
耐震診断に要する費用のうち、自己負担額を超える費用を補助します
自己負担額: 3,000円以内
木造住宅耐震改修費補助事業
耐震改修に要する費用を補助します
補助金額:92.5万円~
耐震化補助金は取り扱っている自治体が多いと思うので、工事をする際は要チェックです。
また、古民家の多い地区だと近所の家が崩れてしまうということも考えられるので、避難経路もしっかり確認しておきましょう。
海沿いなら浸水区域や、住んでいるところの海抜も調べて備えておきます。
古民家トラブル対処法のまとめ
トラブル対処法をかんたんにまとめると以下の通りです。
- 虫、ネズミ対策
→網戸を作ったり、隙間をふさいだり、食べ物を置かないことで対処するが、完璧は求めない!あきらめよう。 - 寒さ対策
→しっかり防寒した上で、暖房器具を活用。ある程度耐える! - 雨漏り、シロアリ対策
→一番はは契約前に確認すること。素人では難しい点もあるのでプロに依頼しよう。 - 電圧の低さ対策
→電力会社に電圧をあげてもらうことで解決。問い合わせてみよう。 - 建付けの悪さ
→市販アイテムを活用し滑りをよくしよう。(例:すべるん棒、敷居スベリ) - 防音対策
→ある程度あきらめて、どうしても気になる場合は隣近所が離れている物件を。 - 湿気、カビ対策
→風通しが何より大切。契約前に周辺環境チェックもお忘れなく。 - 災害対策
→自治体の耐震化補助金を活用。普段から災害に備えておこう。
古民家のトラブルは、ある程度のあきらめと覚悟を持って対処していきましょう。プロに頼るところはしっかり頼り、入居前の確認でトラブルを回避できることも覚えておくといいですね。
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