移住でも交流でもない「関係人口」という考え方が新しい
はじめに
どーも!室戸市地域おこし協力隊のかなはしもと(@khashimoto1105)です。
先週、大月町へ研修へ行き、たくさんのことを学んできました。
その中で「関係人口」という言葉にも出会いました。
移住でも交流でもない、関係人口。
その考え方は、2拠点生活などあたらしい暮らし方、働き方にマッチしたもので、私に新しい視点を与えてくれました。
なかなかおもしろいので、この視点は今後の活動の参考にしようと思います。
関係人口とは…?
この言葉を教えてくれたのは、香美市の移住促進をしているNPO法人いなかみの近藤さん(@konxjun)です。
近藤さんは多くの移住者と関わる中で、都会の人は田舎の魅力に惹かれるだけでなく、地域の課題を地元の人とは違った捉え方をしていることに気づきます。
地元の人にとって、地域の課題というものは、大きくあきらめに近い感覚を持っているかもしれません。一方、移住者の目にはその地域課題は可能性に映っていて、仕事になるかも、自分のスキルが生かせるかもという風に感じます。(私も室戸に来たときにそう感じました。)
しかし、価値ある田舎(田舎らしい中山間の田舎)に魅力を感じても、そういったところこそ移住のハードルが高いのも事実です。
そこで登場するのが「関係人口」という考え方です。
- 移住して!だとハードルが高い。
- 交流しよう!じゃ単発で終わってしまう。
- 関わって!だったら、気軽に継続的に関われます。
この関わる人のことを関係人口と呼び、ここを増やしていくのが良いのではないかという考え方です。
田舎の人と都市の人がお互いに課題とできることを出し合い、それぞれがやりたいことの実現を目指します。
島根県ではこの取り組みを実施して、実際に移住者が増えているそうです。これはなかなかおもしろい考え方なので、参考になりました。
『関係人口をつくるー定住でも交流でもないローカルイノベーション』という書籍でもっと詳しいことが書かれています。
関係案内所がまたおもしろい!
この書籍の中に関係案内所というものが出てきます。
関係案内所は、地域の面白い人やその人に出会えるホットスポットのほか、こんな役割が地域に求められていると伝えるような、関わり方を案内する機能を果たす場所。
これを読んだとき、
これだ!私が作りたいのはこれなんだ!と思いました。
田舎って、空き家にしろ、仕事にしろ、おもしろい情報は散り散りに存在しています。
それはよその人が欲しても、なかなか手に入れる事ができません。
そういった情報が集まる拠点があればいいのにと、移住してから常々思っていました。自分が今度作るゲストハウスもそんな場所にしたいと考えているんです。
≫【悩み】ただゲストハウスをやりたいだけじゃないんですよ!!!
この関係案内所はまさに、求めているものが言葉になっていますね。
読んでストンと落ちてきました。
地域おこしに関わる人におすすめ本
地域おこしに関わる人なら、この考え方を知っておくと、また今までとは違った視点で物事が見れるようになると思います。
“移住”しなくても、地域を学びたい!かかわりたい!という人のための講座で、卒業生から移住者も生まれている しまコトアカデミーの取り組みについても詳しく書かれています。
移住者自身が『関係人口をつくるー定住でも交流でもないローカルイノベーション』を読むと、自分の感じてることが、言語化されいる!という不思議な感覚になりました。
逆に、移住者以外が読むと、移住者たちはこんな風に考えているのかという、気づきがあるかもしれません。
ソトコトでも関係人口特集が!
何気なくよった本屋で、見つけたソトコト 。
なんと、今月は関係人口の特集でした。とってもタイムリー!
こちらも楽しい特集でした。
あわせて読んでみてください!
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