【後悔しないために!】地域おこし協力隊に応募する前に確認しておきたいこと
はじめに
こんにちは!室戸市地域おこし協力隊3年目のはしもとです!
これまで自分が経験してきたこと、周りの協力隊をみてきたことで気づいた「地域おこし協力隊に応募する前に確認しておきたいこと」をまとめてみました。
- 地域おこし協力隊になるか検討中
- これから地域おこし協力隊応募するよ
という方はぜひ、全部目を通していただけたらな、と思います。
また、さいごの章に関しては、現役協力隊も初心を思いだして、今の活動に生かせるのではないかなーと思います。
少々長いので、最初に結論をいいますと、
- 自分の目指すライフスタイルをしっかり考えよう!
- それにあった地域(自治体)を探そう!
ということです!
それではどうぞ。
地域おこし協力隊を検討する前に再確認!
まずは地域おこし協力隊っていいかも!と思ったときに確認しておきたいことです。ここをしっかりしておくと、地域や業務内容を選ぶときの指針にもなるので、ぜひ最初に確認しておきましょう。
キャリアを考えた時地域おこし協力隊でOK?
地域おこし協力隊、正直知名度低いです。
協力隊を終えて再就職する予定がある場合はしっかり考えておきましょう。
「地域おこし協力隊でした!」といっても、「…、それなんですか?ボランティア?」となってしまうので、協力隊の中で、いかに語れる実績が作れるかも、業務内容を選ぶ際のポイントです。
わたしの場合は、国公立大学の新卒というかなり強いカードを捨てて、地域おこし協力隊になりました。それでも後悔はしていないのは、しっかり考えて、納得して結論を出したからだと思います。
≫地域おこし協力隊はかなり向き不向きがある仕事。新卒で挑んだ現役隊員がメリットとデメリットを解説します!
このあたりは、ライフプランと照らし合わせてしっかり考えておきましょう。
自分の目指すライフスタイル
自分が何を大事にして生きていきたいか、もう一度確認しておきましょう。
地域おこし協力隊が他の仕事と大きく異なるのは、移住を伴うということです。これは生活がガラリと変わるということ。
どんなライフスタイルを目指すのか、それが地域おこし協力隊になることで叶えられそうか。自分自身と向き合って考えてみましょう。
このあたりを明確にしておくと、応募する地域を選ぶときに迷わなくなります。
地域を探す前に知っておきたいこと
地域おこし協力隊が自分の生き方にもマッチしそう!とわかったら、地域探しにうつりましょう。次は、応募する地域を探すときに持っておきたい2つの視点についてです。
地域を見る視点
移住先の地域は、移住前にしっかり見ておきましょう。でも、地域を見るといってもどこを見ればいいかわかりませんよね?なのでいくつかポイントを紹介します。
地域全体の構造を知る
まずはじめに、地域全体の構造をつかんでみましょう。
地図を手に入れて、よく見てみます。どのあたりが市街地で、工場、田畑、水の流れ、地形、いろいろなことがわかります。ここからこの地域がどんなところか大まかにつかんでみましょう。
もし、現地で地域が一望できるところがあれば、そこから全体をながめてみましょう。まち全体をじっくり観察してみましょう。
地図に書き込んでみる
地域の構造をつかむのには、地図に書き込んでしまうのが一番です。
イメージとしてはこんな感じ。
市街地や田畑を塗り分け、主要な施設、道路、線路なども色付けしていきます。
大胆に地図に描きこんでいきましょう。
どんな産業があるか知る
どんな産業があるのかも調べておきたいポイント。こちらはネットでも調べられるので、事前に調べてから現地に赴きましょう。
あらかじめ知っておくと、その地域の暮らしも理解しやすくなるはずです。
地域を歩いてみる
情報を得たら、実際に地域を歩いてみて回りましょう。すべてはまわりきれないので、市街地や気になったところを中心に歩きましょう。
地域を体感する
実際に地域を知るには、体験も大事です。ぜひ現地の人と話をしてみましょう。現地のものを食べるのも大事な体験。
地域を理解するのにおすすめな本
このあたりについては、わたしが大学の時に教科書として使っていた「地域診断法」がけっこう参考になっています。
興味がある方は読んでみてください。地域をまた違った視点からとらえられるかと思います。
働く環境を見る視点
地域おこし協力隊になるなら、地域だけでなく働く環境もしっかりチェックしておきましょう。ブラック企業、ホワイト起業があるように、残念ですがアタリ自治体、ハズレ自治体が存在します。
ココがアタリ!ココがハズレ!などというものが、はっきりあるわけではありません。ミスマッチによって起こるハズレもあるわけです。そのため、前述した「自分の目指すライフスタイル」が大事になってくるのです。
どこをチェックしたらいいの?
ということですが、いくつかポイントがあるので次の章でひとつずつ見ていきましょう。
応募する前に調べておきたいこと【働く環境チェック】
地域おこし協力隊に応募する前に確認したいポイントをまとめました。事前に地域を見学した際に、募集主体の職員さんと話しながらチェックしていきましょう。
仕事内容の確認
募集要項には仕事内容が書かれていますが、それだけではどんな業務なのかあまりわからないと思います。具体的にどんなことをしてもらいたいのかを聞かせてもらいましょう。
ここらへんがはっきりしていない場合考えられるのは、
のどれかです。
1であれば問題ないですが、2,3だと悲惨な結末が待っているので、業務内容を聞きながら判断しましょう。
協力隊に求めているもの
ビジョンがあって、地域おこし協力隊を募集している自治体なら、ある程度協力隊に求めているものが明確になっているはずです。それをしっかり聞き取っておきましょう。
求められている協力隊像と、自分が描くものが近ければ近いほど幸せな地域おこし協力隊生活が送れます。
使える資源
パソコン、車、家など、支給されるものも確認しておきましょう。
自由度の確認
勤務時間、使える予算、活動内容はどの程度自分のやりたいことができるかなど。業務内外、自由度が高いところを選びましょう。
色々制約があると、できることが限られてきますし、何より働いていてストレスを感じることになります。
副業はOKかどうか
これは大事なポイント。副業禁止のところはやめておく、くらいの勢いでいいかと思います。
理由はこのあたりに、募集自治体の柔軟性や協力隊の将来を考えているかが出てくるからです。
地域おこし協力隊の任期は3年間です。その間に独立の準備をしなければなりません。副業禁止のところだと、ちょっとした挑戦も制限されてしまうので、思うような準備ができなくなります。
田舎だと、いくつかの仕事を組み合わせて収入を得るというのはよくあるスタイル。協力隊のうちから実践できるような環境を選びましょう。
自分が将来やりたいことを話して反応をみる
募集主体の職員さんと、たくさん話せる時間があれば、自分が将来やりたいことをかんたんに話してみましょう。
地域おこし協力隊になって実現したいこと、協力隊が終わった後こんなことをしていきたいなど。話してみて、反応を見てみると、ここが自分に合っているかどうかが何となくわかるかと思います。
また、最初からやりたいことを話しておくと、活動もやりやすくなります。
相手もあなたを見ています
ここで最後にひとつ。
あなたがチェックしているのと同時に、あなたもチェックされています。
といってもあまり緊張することもありません。礼儀正しく、明るく、この地域に興味を持っているよとさりげなくアピールしておくくらいでOKです。なので萎縮せず、気になることはすべて聞いておきましょう。
地域おこし協力隊として働きだす前に思いだしておくべきこと
さあ、いよいよ地域おこし協力隊になってがんばるぞ!という時にもう一度思いだしてもらいことがあります。
この道を選んでよかったと思えるように、心に置いておいてほしいことです。
自分の大切にしたいもの
まず、絶対に忘れてほしくないのは「自分が大切にしたいもの」
地域おこし協力隊になると決めたということは、それぞれ何か思いがあってのことだと思います。わたしは自分の夢を叶えるために、地域おこし協力隊というステップを踏むことに決めました。
≫起業したい私が就活を早々にやめて地域おこし協力隊を選んだ6つの理由
しかし、日々の業務に追われていると、当初大事にしていたものを見失いそうになります。でも、そうなってしまったら本末転倒ですよね。
何か違う気がすると思ったときは、何度も初心に立ち返って、自分が大切にしたいものを思いだすようにしましょう。
これは一番大事にしたい心がけです。
みんな自分の暮らしや思いがあること
地域おこし協力隊になって、色んな活動に取り組んだり、勉強したりしていると、こうすれば地域が盛り上がる!というのがだんだん見えてくると思います。
そんな時、思い出したいのは地域の人ひとりひとりにはそれぞれの暮らしがあってそれぞれの思いがあるということ。
「みんなが協力してくれたら、もっと地域が良くなるのにな。」地域にかかわる人は誰しも思ったことがあるはずです。でも、それができない理由や、しにくい理由がどこかにあるから協力できないのです。
そんなときは焦ったり、その人を非難するようなことなく、できるところから活動を広げていきましょう。他者への理解は地域おこしの現場でもとても大切なことです。
他者を理解すること。理解できないことを理解すること。
困った状況にはいつか出会うこと
困った状況には必ず出会います。それは大きなことかもしれないし、小さなことかもしれません。その時、一番大変なのは頼れる人がいない場合です。
地域おこし協力隊は新しい土地へ移り住むため、すぐには相談できる人ができないと思います。何かで悩んで立ち止まってしまう時、相談できる人がおらず、ひとりで抱えてしまうことはとても辛いことです。
そんなときに備えて、元気なうちに、まだ困っていないうちに、相談できる人をつくっておきましょう。
仕事のことなら、自治体の職員さん、近隣市町村の協力隊。地域のことなら、職員さんに加え、信頼できる地元の人。普段からたくさん話をして、どの人が話しやすいかな、信頼できるかなとたしかめながら関係性を作っていきましょう。
悩みや疑問も小さいうちに解消しておきましょう。もちろん、いきなり大問題が目の前に現れることもあるかもしれませんが、普段から相談しやすい関係性をつくっておけば、一緒に対応することができます。
また、健康のことや恋愛のことなどプライベートなことで相談しにくいこともあると思います。そんな時、周りに相談できる人がいなければ、地元の家族や友人に頼りましょう。すぐに飛んできてもらうことはできないですが、電話で話を聞いてもらうだけでも全然違います。
本当に困っているときは、自分のことを大切にしてくれる人に相談しましょう。意見が正しいとか正しくないとかは、とりあえずどうでもいいです。とにかく、自分を大切にしてくれる人に相談しましょう。
まとめ
以上、地域おこし協力隊になる前に考えておくべきことをまとめてみました。
結局何が言いたいかというと、
- 自分の目指すライフスタイル(※)をしっかり考えよう!
- それにあった地域(自治体)を探そう!
ということです。
※ライフスタイル【lifestyle】生活の様式・営み方。また、人生観・価値観・習慣などを含めた個人の生き方。
ミスマッチが起こることのないよう、幸せな地域おこし協力隊になってほしいと思います。
このあたりの記事も、地域おこし協力隊を考えている人には役立つと思うので、あわせてどうぞ!
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【地域おこし協力隊を選んだわけ】
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