【必須】地域おこし協力隊応募前に確認するべきポイントまとめ
はじめに
この記事をご覧になっているのは、地域おこし協力隊への応募を検討している方でしょうか。
地域おこし協力隊は、地域・受け入れ自治体・ミッションによって、全くちがう、多様な働き方ができる仕事です。
そのため、自分に合った場所を選ぶことが非常に重要なのですが、それができず苦労している協力隊を多く見てきました。
ピッタリ合う環境なら活躍できる人材も、合わない環境を選んだばっかりに苦労して、結局やめてしまうことになったらとても悲しいことです。
これから地域おこし協力隊になろうとする方には、ぜひ応募前にしっかり吟味して、失敗しない場所選びをしてほしいなと思います!
地域おこし協力隊を3年間やり遂げたわたしが、応募前に確認すべきポイントをまとめました。
それぞれ、詳しく解説した記事もあわせて紹介しているので、必要に応じてチェックしてみてください。
地域おこし協力隊はメリットの多い移住手段
まずはじめに、地域おこし協力隊は、とてもメリットの大きな制度です。
私自身、この制度のある時期に社会人になることができて良かったと思うほど、恩恵を受けてきました。
特に、移住を考えている、小さく起業したい、自然にかかわる仕事をしたい人には、ピッタリの制度だと思います。
簡単に地域おこし協力隊のメリットをあげるとしたら、以下の通り。
- 実験期間が3年間もある(給料が保証されている)
- 地域に歓迎される
- メディアから注目される
- 100万円の起業資金あり
- 本当に身になる研修にも行ける
- 深く地域に入れる(移住のステップとして最適)
何よりも、自由度の高い働き方をしながら、3年間給料をもらって、起業や定住のための準備ができるのは、とてもおいしい制度だといえます。
こういった地域おこし協力隊のメリットをふまえた上で、このメリットを最大限に生かせる環境を選んでいきましょう。
地域おこし協力隊のメリットについて詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
>>地域おこし協力隊がいかにおいしい制度かを語るよ【3年間の自由と安定が手に入る!】
向き不向きがある職業だと知っておこう
たくさんのメリットがあることは間違いないのですが、どんな仕事でもいえるように、地域おこし協力隊に向いている人、向いていない人がいることは事実です。
地域おこし協力隊に向いているのは、自分で考えて主体的に動ける人です。逆に、指示がある方が動きやすい人は、あまり向いていません。
協力隊のミッションは、ゴールがあいまいなことが多く(地域活性化という言葉があいまいですし…)、自分で目標を定め、達成する道筋を描いていくことが求められます。新卒や他分野から来た人でも活躍しているように、特別なスキルはいりませんが、自分で考えるということは、ほぼすべての地域で求められると思います。
また、地域住民、行政職員など、多様な立場の人に関わるため、柔軟性も必要です。
自由に働けるということは、その裏の側面もあるということです。ここを良いと感じるか悪いと感じるかは、人による部分です。
応募前にその点を理解しておくと、苦労することが少なくなると思います。
新卒で地域おこし協力隊になってみてどうだったかを、別の記事にもまとめています。
他分野から地域おこし協力隊になる人にも、参考になるのではないかと思います。
>>地域おこし協力隊はかなり向き不向きがある仕事。新卒で挑んだ現役隊員がメリットとデメリットを解説します!
自分のキャリアと照らし合わせたとき最適な選択肢か
地域おこし協力隊になろうとなろうとするとき、自分のキャリアと照らし合わせて、本当に最適な道なのか考える必要があります。
これまで立派なキャリアを築いてきた社会人や、これから未来がある新卒や若手社会人は、特によく考えて選びましょう。今までのキャリアや、転職できる可能性をすべて捨てるくらいの覚悟でもいいかもしれません。
今後の転職には不利になる可能性はなきにしもあらず、ですが、田舎で起業を考える人にはとっても有利な制度です。
自分の人生プランを照らし合わせてみて、地域おこし協力隊にメリットを感じるのなら、ぜひ挑戦してみてほしいなと思います。
参考になるかは分かりませんが、新卒を捨ててまで地域おこし協力隊を選んだ、私の考えをこちらの記事に書いています。
反対意見もコメントとして残してくれた方がいますが、私はこの道を選んでよかったと心から思っています!
>>起業したい私が就活を早々にやめて地域おこし協力隊を選んだ6つの理由
他の人の意見は聞きつつも、最終的には自分で判断する、でOKです。
受け入れ地域についてリサーチを怠らないように
地域おこし協力隊の応募前に、必ずしておいてほしいのは現地を確認すること。
どんなに今の仕事が忙しくても、最低一度は現地に赴きましょう。
これを怠ると、ミスマッチが起こっても文句は言えません。
現地見学の際は、自治体に連絡を取ってから行くと、地域を案内してもらえたり、協力隊の仕事について尋ねることができます。
下調べをしてから行くと、確認忘れもなく、濃い現地見学ができるのでおすすめです。
私の場合は、市役所のホームページ、現地観光施設のホームページにすべて目を通し、グーグルマップでどんなものが地域にあるのか調べました。また、人口構成や産業(主要産業や生産高)などについても調べました。
こういったところを調べてから行くと、自分が活動するときのイメージもできます。
こちらの記事は、応募前の下調べの完全版です!
一度目を通してから、現地に行くと有意義な見学ができると思います。
>>【後悔しないために!】地域おこし協力隊に応募する前に確認しておきたいこと
地雷自治体ではないか?自分に合うのか?入念にチェック
残念ながら、地雷自治体というものが存在するもの事実…
そういったところは、地域おこし協力隊をコマのように使い、協力隊の将来も何も考慮せず、使い捨てのように働かせます。
移住定住をゴールに据えている制度なので、本当はこういうことがあってはいけないのですが、国からお金が出るといった理由で採用しているケースはわりと多いです。
そうでなくても、地域おこし協力隊は人を選ぶ仕事なので、自分に合うかどうか見極める必要があります。
ミスマッチが起こってしまうのは、事前の確認を怠った応募者自身にも責任があります。
少し厳しめの意見ですが、応募者自身がしっかりしましょう。きちんと見極めましょう。
自分の人生の責任は自分にしか取れません。
>>協力隊応募するなら、事前準備を怠るな!【自治体とのミスマッチは協力隊側にも問題アリ】
>>地域おこし協力隊の「失敗の本質」に共感しすぎてやばい!協力隊応募者必読!
こちらは別の方の記事ですが、この記事の後半にあるように、ミスマッチが起こり苦労する地域おこし協力隊も多いようです。正直、事前確認をしっかりしていれば防げた事例もあるように思います。
実際の働き方についても確認しよう
地域おこし協力隊には、フリーミッションといって業務内容がほとんど自由な働き方と、ある程度(中には全く自由の利かないものも!)業務内容が決まっているミッション型の働き方があります。
せっかく地域おこし協力隊になるのなら、フリーミッション型を選ぶのがオススメです。
しかし、卒業後のやりたいことがはっきりと決まっている場合は、ミッション型もありです。
例えば、農業で独立する、林業で独立する、など。
このあたりは、応募者のビジョンによるところですので、違いを理解しつつ、実際の募集要項をチェックしていくのが良いでしょう。
フリーミッションのイメージが湧かない方は、こちらの記事と、年間スケジュール(次の見出し)の記事が参考になるかと思います。
>>フリーミッション型の地域おこし協力隊は大変!でも最高におもしろい
一年間のスケジュールをイメージしよう
ここまで読み進めてくれた方は、地域おこし協力隊がどんなものか、自分に合いそうか、わかってきたかと思います。
もう少し、地域おこし協力隊の活動を知りたいな、自分の活動するときのイメージを作りたいな、と思う方は、現役の地域おこし協力隊の活動を参考にするといいと思います。
今は、ネット上でもたくさんの体験談が読めますし、ブログを書いている方も多いです。
また、実際に直接話を聞くのもとても参考になると思います。
こちらでは、地域おこし協力隊1年目の活動スケジュールです。長文なので、かいつまんでチェックしてもらえるといいかな、と思います。1年目という手探りな中でも、これだけのことをすることができました。
>>地域おこし協力隊1年間の活動スケジュール【高知県室戸市 中山間集落支援担当の場合】2016年度総まとめ!
応募にあたっての注意事項
いざ、応募をしようと思うとき人気の自治体だと、ライバルがいることもあります。
私は採用側を経験したことがないので何とも言えませんが、こういう人が受かりやすいのではないかなと感じたところがあるので、紹介したいと思います。
- 一度現地を見に来ている
- 自分のやりたいことが明確で、ミッションとも合っている
- コミュニケーション能力が高い
地域おこし協力隊は、合う合わないが一番大事なところだと思います。
そのため、一度現地を見て確認していること、ミッションとやりたいことが一致していることが大切です。
行政側も、採用すれば3年間やり遂げてほしいと考えているはずなので、ミスマッチが起こらないか、というところは重視しています。
自分がこの地域の地域おこし協力隊として、活躍できる、ぴったり合う人材だ、というところをアピールしていきましょう。
また、多様な人と関わる仕事でもあるので、コミュニケーション能力も大切です。
といっても、底抜けに明るくて話が上手い人である必要は全然なくて、相手の話をきちんと聞けること、自分の意見をしっかりと伝えられることができていればOKです。
地域おこし協力隊の採用は、書類選考がある場所も多いので、しっかり自分の考えを伝えられるようにしておきましょう。
現地を見に来ているという点は、こういった書類選考や面接のネタにもなるので、ぜひ一度訪れましょう。
参考までに、実際に私が採用された時の作文です。
>>【 全文公開】 わたしの地域おこし協力隊応募作文 1000字
まとめ
以上、地域おこし協力隊を応募する前に確認すべきことでした。
- 自分のビジョンを明確にすること
- 現地をみること
- 行政の受け入れ態勢を見極めること
最低限、この3点はしっかり確認しておきましょう。
地域おこし協力隊として成功するためには最初が肝心です。
ミスマッチが起きないように、応募先は吟味しましょう!
あわせて読みたい
現役の地域おこし協力隊はこちらもご覧ください!
紹介した記事一覧
>>地域おこし協力隊がいかにおいしい制度かを語るよ【3年間の自由と安定が手に入る!】
>>地域おこし協力隊はかなり向き不向きがある仕事。新卒で挑んだ現役隊員がメリットとデメリットを解説します!
>>起業したい私が就活を早々にやめて地域おこし協力隊を選んだ6つの理由
>>【後悔しないために!】地域おこし協力隊に応募する前に確認しておきたいこと
>>協力隊応募するなら、事前準備を怠るな!【自治体とのミスマッチは協力隊側にも問題アリ】
>>フリーミッション型の地域おこし協力隊は大変!でも最高におもしろい
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