更新日: 2015.10.20  カテゴリー: ネイチャーガイド

全国エコツーリズム大会に参加してきた

全国エコツーリズム大会in京都美山

10月15日から開催されていた、全国エコツーリズム大会in京都美山に参加してきました。
かやぶき屋根の家が多く残る美しい京都の美山で、「日本の原風景が織りなす暮らしの文化」をテーマにし開催されました。多くの関係者や、エコツーリズム先進地で活躍される方々などからたくさんのお話が聞けとてもおもしろかったです。
里山文化、観光活用を 京都・南丹でエコツーリズム全国大会 -京都新聞

大会スケジュール

13:00~13:10 オープニング
         「かやぶきの里 美山を舞う」PV上映
13:10~13:40 開会式
         主催者、共催者、来賓挨拶
13:40~14:40 基調講演「人と人とのつながり」
         講師:福島祥郎氏 株式会社オリエンタルランド特別顧問
14:40~15:20 問題提議「なぜ今、エコツーリズムなのか?エコツーリズムでの活性化・産業化」
         講師:田川博己氏 NPO法人日本エコツーリズム協会副会長、
                  一般社団法人日本旅行業協会会長、株式会社JTBグループ本社代表取締役会長
15:35~16:30 エコツーリズム推進全体構想認定団体報告会
         飯能市エコツーリズム推進協議会、谷川岳エコツーリズム推進協議会、
         鳥羽市エコツーリズム推進協議会、名張市エコツーリズム推進協議会、
         南丹市美山エコツーリズム推進協議会
16:30~16:40 次回開催地への引継ぎ式
17:30~18:30 交流会

JTB田川博己さん講演に思うこと

田川さんのお話の中で、一番おもしろいなと思ったのは「生活の雪と遊びの雪は違う」というお話でした。つまり、生活の中に雪があるとそれは普通のことで場合によってはとても困るものです。しかし、その雪を求めて(ウィンタースポーツなど)遊びに来る人もいるのです。日常に当たり前にあるものも、見方を変えればそれは地域資源になりうるということです。

この話は大学の授業のことも思い出し、非常に共感できたことでした。

大学では、地域再生を考え、FWで得た情報を元に地域にあった提案をする、という授業を受けていました。その提案の中で一つのグループが風を観光に活用しようという提案をしました。風なんかが地域資源だなんて地元人だったらなかなか思えないでしょう。

地元の人だけではなく、外の人の目線もうまく取り入れていくことが、地域活性化にもエコツーリズムにも共通して大切なのだと改めて考えることができたお話でした。

エコツーリズム先進地の報告を聞いて

飯能市、谷川岳、鳥羽市、名張市、南丹市美山でそれぞれ活動されている方々の話を聞いたのですが、まずはじめに思ったのは、エコーツーリズムを実践しているところはこんなにも多いんだということでした。

中でも気になったのは、飯能市の「ブラックバスを駆除して食べる」というエコツアー。

私自身、エコツーリズムに興味を持ったきっかけは、何とかお金を回しながら環境問題を解決する方法はないか、というところでした。すでに実践されているところがあるので、私の考えも不可能なことではない、と改めて思いました。

先進地のお話を聞くのはとてもワクワクし、早く私もツアーを企画する立場になりたいと思うばかりでした。

交流会

交流会の様子はこんな感じです。

話が聴けて良かった

エコツーリズムに関わるたくさんの方とお話しできました。時間が足りないと感じるほどでした。
また、少数ですが学生の参加もあり、エコツーリズムについて普段できないくらいたくさん、深く話せてとてもおもしろかったです。

美山の郷土料理いただきました

鯖のなれずし、鯖寿司、鮎寿司、いとこ煮、鹿のしぐれ煮など、美山のおばちゃんたちが作ってくれたおいしい郷土料理をいただきました。

次はエコツーリズムへ参加

大会2日目は6つのエコツアーのコースが用意されています。

【Aコース】教えて!かやぶき職人さん。屋根はどうやって葺くの?

(主催/ニシオ・サプライズ株式会社)
仮組みした骨組みを使って茅葺屋根の葺き方を体験します。日本の伝統文化である木の文化とそれに寄り添う茅・藁の文化を体験することは、自然のサイクルや人の知恵を学ぶことにつながります。

【Bコース】森の命をいただく~鹿狩り&解体体験ツア~

(主催/観光農園江和ランド・田歌舎・株式会社野生復帰計画)
狩猟が山村の文化として根ざしてきた美山。地元料理とともに山野に入り、猟犬とともに行う巻狩りを間近で見物します。昼にはシカ料理の数々を楽しみ、午後からの解体体験では実際の作業に参加することもできます。山村のリアルを体験する1日。

【Cコース】京都大学芦生の森ネイチャーガイドトレッキングツアー

(主催/美山町自然文化村)
京都大学の研究林である芦生原生林は、日本海の宮津に流れ込む全長146kmの由良川の源流域です。植物学者の中井猛之進博士が「植物を学ぶものは一度は芦生演習林を見るべし」と書かれたほど有名な森で、冷温帯下部に属する天然林は西日本屈指の広さがあり大変貴重な森で、団体での入場が制限されています。このツアーはガイドのお話を聞きながら大自然の素晴らしさを満喫していただきます。

【Dコース】わら細工・草木染めと伝統食~田舎暮らし体験

(主催/NPO法人美山ほっとステーション)
暮らしの文化は、長い歴史と経験によって培われた匠の技。かやぶき美術館で染と織りの作品を見学、草木染め体験やわら細工体験など、生活に根ざした文化にこだわります。ご昼食は、心を込めて作った地域の伝統食をお召し上がり下さい。お天気が良ければ秋の里山を爽快にサイクリングもお楽しみいただきます。

【Eコース】川と友達になろう!清流美山川・ラフティングツアー

(主催/田歌舎)
美山川のコースは水と景色の美しさが最大の魅力です。激しい瀬は数少ないものの、透明感あふれる水面を早い流速に乗って流れる感覚は爽快そのもの。川底には小魚、ある時は鮎やアマゴの走る姿が手に取るように見ることができます。安全な流れの中では川に入って浮かんで流される体験や、大岩からの飛び込みなど、ラフティングを通して幅広い川遊びを体験することができます。

【Fコース】地元ガイドが奥まで教える、ぶらり・かやぶきの里

(主催/有限会社かやぶきの里・北村かやぶき保存会)
国の重要伝統的建造物群、通称かやぶきの里を舞台に、そこに住まう人々の暮らしが景観を形成することの解説や体験をおこなう。かやぶき屋根の材料や構造やそこでの暮らしぶりが現代社会の問題を解く鍵を握る。

私が参加するのは「京都大学芦生の森ネイチャーガイドトレッキングツアー」です。ガイドさんに案内してもらうのは初めてなので、とても楽しみです。


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