エコツーリズムの要!地域資源を守るためのモニタリング
はじめに
こんにちは!室戸市地域おこし協力隊のはしもとです。
このあいだ「エコツーリズムガイド等養成研修」を受けに、京都府南丹市の美山へ行ってきました。
環境省主催 エコツーリズムガイド等養成研修
とても学びが多く、地域おこし協力隊の仕事にも活かせそうなことがたくさんありました。
研修の一部ではありますが、エコツーリズムについて学んだことをシェアしたいと思います!
今回は3の「エコツーリズムの要!地域資源を守るためのモニタリング」です。
学んだことはこちらの記事でそれぞれ書いています。あわせてどうぞ。
1、エコツーリズムっていったい何? 定義とキーワードの「宝探し」
2、地域の魅力を伝えるために世界から見た日本の自然環境を考える
3、エコツーリズムの要!地域資源を守るためのモニタリング
4、終わりなき学びの道 ~エコツアーガイドに必要な技術~
5、地域資源がいくらすばらしくても売れないよ!エコツアープログラムの作り方・売り方
モニタリングとは
エコツーリズムのための「資源保全」の素材作り
① フィールドの特性、特徴、構成要素を把握し、
② 人の活動によるフィールドと参加者双方の応答、変化を監視し、
③ 「悪しき変化」の兆候の段階で収束させること。
フィールドをよく知り、変化に気づき、それに対処すること。
エコツアーで最も大事なのが地域資源。これらがなくなってしまうと、エコツアーが成り立ちません。この地域資源を守るために必要なのがモニタリングです。
モニタリングには、フィールドをよく知ることが大切になります。
地域の自然保護に必要なこと
・「生物多様性(生態系・種・遺伝子)」を守るー過去から続いてきた自然物の利用がその存在を支える
・「連続性」を守るー生息地の広がり、生態的なつながり、種のライフステージ、環境の相互作用
・野生生物の「歴史性」を守るー遺伝的な地域性
・「ダイナミクス(何かを変える力)」を守るー自然な小規模かく乱が自然環境を多様にしている
ここは少し難しく感じてしまうところですが、生態系が成り立つためには様々な要素があるんですね。このあたりについては、「自然保護」「生物多様性」などのキーワードで学んでみるといいと思います。
モニタリングのやり方
・頑固な生き方(生態)をし、生存に多くの環境要素の同時満足を必要とするもの(希少性)
・肉食性のもの。食物連鎖の上位にいるもの。
・特殊で脆弱な環境の上に生きているもの(特殊性)
・普通にたくさんありふれているもの(典型性)
・柔軟に生きていると思われていたもの
〈モニタリングを行うために〉
・ガイドやその準備を行う中でできる観察や測定を、モニタリング項目にする(ついでにできること)
・地域住民が担い手になれるモニタリング項目を中心に据える
・予算確保
・専門家によるモニタリング計画
モニタリングは地域によっても変わってきますので、項目を設定する際にはモニタリングの専門家に手伝ってもらうのがいいでしょう。しかし、モニタリング自体は、難しいことをするばかりではありません。
むしろ、そのフィールドに親しんでいる、ガイドや市民の力が大事です。例えば、釣り人や猟師にお願いして、捕れたもののサイズを記録しておいてもらう。それだけで立派なデータが積み重なっていくのです。
まとめ
・モニタリングとは、フィールドをよく知り、変化に気づき、それに対処すること
学んだことはこちらの記事でそれぞれ書いています。あわせてどうぞ。
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