起業したい私が就活を早々にやめて地域おこし協力隊を選んだ6つの理由 | 旅と暮らしを楽しむ かなの自然体験記
更新日: 2015.12.02  カテゴリー: 地域おこし協力隊

起業したい私が就活を早々にやめて地域おこし協力隊を選んだ6つの理由

はじめに

私は今大学4回生。就職活動も普通にしていましたが、思うところがあり早々にやめてしまいました。やめて選んだのは「地域おこし協力隊」。周りを見てもなかなかレアな選択だったと思います。だったらなぜ、私が地域おこし協力隊というものになろうと思ったのか?地域おこし協力隊にどんなメリットがあったのか?私の「起業をする」というビジョンを軸に書いていこうと思います。

地域おこし協力隊っていったい何のこと?

地域おこし協力隊っていったいなーに?

地域おこし協力隊という言葉、聞きなれない方も多いかと思いますので、少し解説しましょう。

地域おこし協力隊の概要

総務省のHPでは以下のようにあります。

地域おこし協力隊とは

制度概要
都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住民票を移動し、生活の拠点を移した者を、地方公共団体が「地域おこし協力隊員」として委嘱。隊員は、一定期間、地域に居住して、地域ブランドや地場産品の開発・販売・
PR等の地域おこしの支援や、農林水産業への従事、住民の生活支援などの「地域協力活動」
を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組。

実施主体
:地方公共団体
活動期間:概ね1年以上3年以下

総務省の支援
:概ね次に掲げる経費について、特別交付税により財政支援

①地域おこし協力隊員の活動に要する経費:隊員1人あたり400万円上限
(報償費等200万円〔※〕、その他の経費(活動旅費、作業道具等の消耗品費、関係者間の調整などに要する事務的な経費、定住に向けた研修等の経費など)200万円)
※ 平成27年度から、隊員のスキルや地理的条件等を考慮した上で最大250万円まで支給可能とするよう弾力化することとしている(隊員1人当たり400万円の上限は変更しない。)

②地域おこし協力隊員等の起業に要する経費:最終年次又は任期終了翌年の起業する者1人あたり100万円上限

③地域おこし協力隊員の募集等に要する経費:1団体あたり200万円上限

総務省HPより(http://www.soumu.go.jp/main_content/000380187.pdf) 

地域おこし協力隊導入の効果

また、地域おこし協力隊の導入効果はこのように説明されています。


地域おこし協力隊導入の効果


~地域おこし協力隊・地域・地方公共団体の「三方よし」の取組~

地域おこし協力隊

・自身の才能・能力を
活かした活動
・理想とする暮らしや
生き甲斐発見

地方公共団体
・行政ではできなかった
柔軟な地域おこし策
・住民が増えることによる
地域の活性化
地 域
・斬新な視点
(ヨソモノ・ワカモノ)
・協力隊員の熱意と行動力が地域に大きな刺激を与える

総務省HPより(http://www.soumu.go.jp/main_content/000380187.pdf)

地域おこし協力隊とは、田舎へゆき、一定期間そこに住んで地域のために働く。そのための制度、というとわかりやすいでしょうか。たまに質問されますが、もちろんお給料でますよ!

地域おこし協力隊は3年間、地域活性化につながるお仕事をするんだ!
任期後に起業・定住できるように、そのための活動もがんばるよ!

なぜ地域おこし協力隊? 私の経緯とこれから

なぜ地域おこし協力隊なのか。そこにいたるまでの背景を説明します。

起業したい!けれどいきなりはキツイ…

私は大学2回生と3回生の間の1年間、休学して、タイでアジアゾウの保護のボランティアに関わっていました。この経験から将来はエコツアーを企画したいと思うようになりました。タイでしていたように、環境保全をしながら観光として成り立たせる、そんなことを日本でもやりたい。それを実現するためには、どこかに就職するのではなく、自分で起業するのが一番という結論にいたりました。

≫休学してタイで動物保護ボランティアをしたら起業したくなった話

とはいっても、大学を卒業してすぐに起業するということはとてもイメージできなかったので、普通に就活をはじめました。数年でやめることを考えながら、一番近いことができるであろう旅行会社をターゲットに就職活動。そんな中、ある人から地域おこし協力隊っていうのもあるよ、と聞きました。

就活の選択肢に地域おこし協力隊が加わった!

「地域おこし協力隊」という言葉は聞いたことあったものの、具体的に選択肢に入れてなかったので、さっそく調べてみることに。

調べてみると、なかなか面白そうな求人が出ています。これは!と思った地域と連絡を取り、見学に行ってきました。見学し、市役所の方から話を聞いていくうちに、これ、自分にピッタリなんじゃないかと思えてきます。

地域で起業するなら新卒地域おこし協力隊が最強説

色々考えた末に新卒ブランドを捨て、地域おこし協力隊になろうと決意しました。

地域おこし協力隊が自分にとって最もワクワクする選択肢であり、思いつく中で一番の起業への近道だったのです。

それでは本題、 起業したい私が就活を早々にやめて地域おこし協力隊を選んだ6つの理由についてお話ししましょう。

地域おこし協力隊というキャリアを選んだ6つの理由

理由1、言われてやる仕事はしたくない!

私は自分から何かを企画したりするのが大好きな性格です。仕事も自分でやりたいようにしたいと考えていました。就活の時も自分で企画できる機会はどれだけあるのか、よく質問していました。しかし、企業に入って自分がやりたいようにできるとは思えませんでした。そりゃそうですよね。

でも地域おこし協力隊は違います。自分でいろいろ企画できるのです。というか、出来ないと仕事にならないと思います。しかも、地域おこし協力隊ならかなりの額の活動経費が支給されます。

理由2、地域に深く入ることができる

エコツアーって地域とのかかわりがすごく深いものなのです。私がやりたいエコツアーは、地域の文化を体験できる、そしてその地域に「また帰ってきたい」と思えるものです。起業を考えたとき、どうやって地域とかかわりを作っていくかが課題だなと考えていたのです。

一般企業に勤めていては、ある特定の地域とかかわりを作っていくことは難しいでしょう。しかし、地域おこし協力隊ならそんな心配しなくても、 働くうちに自然と出来ていきます。任期のうちに、起業準備ができるのです。

理由3、起業に必要な力がつく

企業に勤めるより、地域おこし協力隊をやった方が起業に必要な力がつくと考えました。私のビジョンでは大学卒業から3~5年後に起業です。

会社の中で細分化された仕事を3年間やって何が身につくのだろう。そもそもどこの部署に配属されるかもわからない。起業に役立つスキルが身につくのかもわからない。限られた自分の時間を誰かにゆだねるなんて超リスキー! そう考え、20代の大事な時間を自分でデザインする道を選びました。

起業するなら、何十年も勤めてもらう前提の会社を数年で下っ端のまま辞めるのと、最初から任期3年と決まっているところとじゃ、同じ3年でも後者の方が断然いいに決まってます。

理由4、起業準備に時間が取れる

もし一般企業に勤めていたら、起業準備に時間を取ることは難しいと思います。私が就職しようとしていた旅行業界なんて激務が当たり前。そうやって起業に関係のない業務で忙しくしていたら、かなう夢もかないません。

その点地域おこし協力隊なら、移住・定着を目的としているので、そのための時間が用意されています。私が応募を考えている地域では勤務日数は週4日。これなら、しっかりと起業のための準備ができます。

理由5、地域おこし協力隊は兼業OK

地域おこし協力隊は兼業OKというところも大きなポイントです。起業資金貯めたいのもあるんですが、もう一つ。起業するまでのうちに試行錯誤がしたいんです。実際にエコツアー作って、売って、これだったらどれくらいの収益が見込めるか。そういうことをしたいのです。仕事とは別に、起業のためにビジネスをしたいのです。

そんなこと、会社に勤めていたらさせてくれませんよね。

理由6、地域おこし協力隊→起業 のイメージができた

以上5つの理由を考慮したうえで、地域おこし協力隊→起業というのがイメージできたのです。

企業に勤めて数年後に起業するっていうのは自分の中でイメージできなかったのです。実現できることっていうのは自分がイメージできるところまで が限界だと思います。なので、私は起業までがイメージできる地域おこし協力隊を選びました。

さいごに

正直言ってこの選択肢に何の保証もありません。なんなら来年度行く地域すら確定していません。(年明け募集のところに応募するため)失敗したところで、誰かのせいにすることもできません。
まぁ、保証がないのも自分の責任なのも、どの選択肢を選んだところで同じですけどね。

でも、今すごくワクワクしています。不安もあるかもしれないけど、それが消えるくらいに来年度が楽しみです!

こうやって自分は楽しい方向に進んでいく!
もう好きなことしかやらないよ~!

追記

実際に1年近く働いてみた感想がこちら

地域おこし協力隊がいかにおいしい制度かを語るよ

本当にこの道を選んでよかったと思います。

でも、それは自分のビジョンと地域や行政などの環境がちゃんとマッチしたからこそ。
なので、地域おこし協力隊になろうと思う人は、しっかり自分の軸を持って、活躍できる場を探しましょう。

協力隊応募するなら、事前準備を怠るな!【自治体とのミスマッチは協力隊側にも問題アリ】

これは行政と協力隊とのミスマッチに対する、私の本音です。

大事な3年、しっかり活かしましょー!

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協力隊として活躍できるか、移住失敗に終わらないかは、スタートダッシュが肝心です。

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