オーガニック/ナチュラルコスメおすすめ7選|“石けんオフ可否”と認証の基礎が分かる選び方

はじめに
肌にも地球にも優しいナチュラルなコスメに切り替えたいけど、どれがおすすめなのかわからない!どんな基準で選べばいいのかわからない…、という悩みを抱えている方に向けて、おすすめの自然派コスメをまとめてみました。
それぞれのコスメブランドの特徴と人気商品、どんな人におすすめかを詳しく紹介しています。
この記事を読めば、自信を持って自分にとってピッタリな自然派コスメを選べるはず。
コスメに求めるものは人それぞれ、理想のアイテム選びの参考にしてみてください。
自然派コスメのそれぞれの特徴とは?

自然派コスメを表すキーワードに、「オーガニック」「ナチュラル」「ミネラル」などがあります。なんとなく良さそうな響きですが、それぞれ何が違うのでしょうか?
自然派コスメを選ぶ前に、簡単におさらいしておきましょう。
オーガニックコスメ
オーガニックとはそもそも有機栽培を表す言葉。有機栽培とは、農薬や化学肥料を作らず作物を作る農法で、日本では農産物に有機JASマークが付けられています。
オーガニックコスメはそれらの素材を主原料としたコスメのことです。海外ではオーガニックコスメの認証制度もあります。
ただ、認証を得ていないものもオーガニックコスメとして販売されているので、良い製品か否かは個々に判断していかなければなりません。
ナチュラルコスメ
ナチュラルコスメは植物由来の原料を使ったコスメのこと。特に決まった基準はなく、コスメブランドが独自の基準にしたがい製造しています。
植物素材を活用し、化学成分をなるべく抑えているというのが特徴で、オーガニックより幅広いイメージです。
ミネラルコスメ
ミネラル=鉱物(無機物)です。天然由来のミネラルを原料としたコスメのことを、ミネラルコスメと呼びます。特に基準は定められてなく、中には化学物質も配合しているものもあります。
ミネラルコスメは、シンプルな成分構成なことが多く、肌にやさしく石けんで落とせるものが多いです。
自然派コスメのメリット・デメリット

オーガニックコスメやミネラルコスメなど、自然派コスメは、一般的なコスメと比べ、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
ひとくちに自然派コスメといっても、ブランドごとに特徴が違うので一概には言えませんが、大まかなメリットデメリットをまとめてみました。ひとつの参考にしてみてください。
自然派コスメのメリット
自然派コスメの大きな特徴は、肌と地球環境にやさしいことです。
天然由来の素材を生かしているので、健康志向な方や肌が弱い方におすすめできます。
クレンジングが不要なものも多いので、肌に余計な負担をかけることがなく、洗い流したあとも地球への影響を最小限に抑えることができます。
傾向としては、保湿を重視したうるおうタイプのコスメが多い印象です。乾燥しがちな人や、年齢肌が気になる方にもうれしいですね。
安心して使えるので、自分の肌だけでなく、よく触れる赤ちゃんの肌も気になる、というママにも選ばれています。
メイクの負担が気になる、まだまだピュアな肌のティーンズにもおすすめ。
自然派コスメのデメリット
自然派コスメのデメリットとしては、価格がやや高いこと、仕上がりもナチュラルなことがあげられます。
価格については一般的なコスメよりやや高い傾向がありますが、それでもお手頃なブランドもあります。自分の求めるものと価格のバランスを見て選んでみてください。
また、ばっちりメイクが好みな方にとっては、ナチュラルな仕上がりが物足りなく感じることも。
しっかりメイクをしたい方は、発色がいいと口コミのあるものを選ぶといいでしょう。
自然派コスメを選ぶときの注意点
現状、自然派コスメには決まった基準があるわけではありません。
そのため、含まれるオーガニック成分はほんの少しだったり、化学的な成分が含まれていることもあります。
人工的なものがすべて悪いわけではありませんが、完全にナチュラルなものにこだわりたい方は、しっかり成分まで確認するようにしましょう。
オーガニック/ナチュラルコスメの選び方
基準となるポイント
石けんオフ可否
同じブランドでもアイテムごとに落とし方が異なります。必ず商品ページの成分表示や落とし方を確認をしましょう。
認証・ラベル
日本には国の公式な「オーガニック化粧品規格」はありません(有機JASは食品等のみで化粧品には使えません)。そのため、実務では国際規格(COSMOS、NATRUEなど)や国内団体の推奨マーク(JOCA)を手掛かりに選ぶのが現実的です。
肌タイプ/仕上がり
敏感肌・乾燥肌は石けんオフ設計のベースや保湿に力を入れているコスメがオススメ。皮脂が出やすい人はミネラル/パウダー系が相性◎です。
入手性・価格
毎日使うコスメだからこそ、入手しやすさは大事なポイント。
ドラッグストア、バラエティショップ、ECでの取り扱いや、詰め替えリフィルの有無も確認して、リピートコストも考慮しましょう。
成分方針
紫外線吸収剤、シリコーン、香料など“自分のNG”を先に決めると比較しやすいです。
7ブランド比較表
これから紹介するオーガニック/ナチュラルコスメ7ブランドの石けんオフの可否を調べてみました。
| ブランド | 石けんオフ運用 | 認証の表記 | 得意分野/特徴(要約) | 価格帯(目安) | 国産 |
|---|---|---|---|---|---|
| ナチュラグラッセ | 可が多い(公式FAQに石けんオフ方法を明記。旧製品でクレンジング推奨の例あり)(ネイチャーズウェイ オンライン) | ―(要アイテム確認) | 下地〜ベース全般/日常使い | ¥¥ | 国産 |
| ETVOS | 可が多い(“クレンジング不要/石けんオフ”のベース複数)(《公式》エトヴォス/国産ミネラルファンデーション) | ―(要アイテム確認) | ミネラルベース/敏感肌フレンドリー | ¥¥ | 国産 |
| AQUA・AQUA | 可が多い(ブランドとして“石けんで洗い流せる”方針)(国産オーガニックコスメのアクア・アクア 公式オンラインショップ) | ―(要アイテム確認) | プチプラ/カラーも豊富 | ¥ | 国産 |
| MiMC | 可が多い(“石けんとぬるま湯でオフ可能”を明記)(MIMC) | ―(要アイテム確認) | トレンド感のあるミネラル | ¥¥¥ | 国産 |
| m.m.m(ムー) | 一部可(石けん落ちアイテムが多い/製品により差あり)(プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES) | ―(要アイテム確認) | プライマー/カラーチューン | ¥¥ | 国産 |
| rms beauty | 基本クレンジング推奨(公式FAQで案内)(rms beauty(アールエムエス ビューティー)) | ―(要アイテム確認) | ツヤ/発色/バーム系 | ¥¥¥ | 海外 |
| to/one | アイテムにより可(例:一部UVは“石けんオフ可能”明記/全体運用はクレンジング併用想定)(to/one Website) | ―(要アイテム確認) | ツヤ/保湿/カラー展開 | ¥¥ | 国産 |
日本で見かける認証・ラベル早見表
| 名称 | 管轄/発行 | 何を保証?(要約) | ラベルの読み方 | 日本での状況 |
|---|---|---|---|---|
| COSMOS(COSMOS ORGANIC / NATURAL) | COSMOS-standard AISBL(欧州の5団体)/ 認証実務はECOCERT等 | 原料の由来・加工/製造・環境面・表示管理まで網羅した国際基準 | ロゴの下に**“COSMOS ORGANIC/NATURAL”**の署名。製品/原料のどこに適用かで表記が変わる | 国内外ブランドが最も採用。日本展開でも商品・外箱・商品ページに表記あり。(Cosmos) |
| NATRUE | NATRUE(欧州)/ 第三者認証機関が審査 | 天然/有機化粧品の品質基準。第三者が厳格に検証 | 「NATRUE」ロゴ。原料/最終製品いずれも審査対象 | 欧州ブランド中心だが、日本でも正規輸入品で見かけることあり。(NATRUE) |
| JOCA推奨品マーク | 日本オーガニックコスメ協会(JOCA) | **天然成分100%**を基本に、製造過程でも合成成分不使用など独自基準。国内の識別マーク | 「JOCA推奨品」ロゴ。団体サイトで基準詳細を公開 | 日本独自の“推奨”マーク。国の制度ではないが国内での目印として有用。(joca.jp) |
オーガニック/ナチュラルコスメの基本と選び方を確認したので、次は各ブランドの特徴を紹介していきます。
naturaglace (ナチュラグラッセ)
naturaglace (ナチュラグラッセ)は、天然成分100%にこだわり、毎日にひとツヤ加えることを目指したブランド。
石油系界面活性剤、鉱物油、タール系色素、合成香料、パラベン、シリコン、紫外線吸収剤は使用していません。
コスメは、オリーブ果実油、ホホバ種子油、サジー果実油をベースオイルとし、天然ミネラルで色づけしています。植物はオーガニックもしくはワイルドクラフト(自然栽培)にこだわっています。
スキンケア要素を持つので、素肌を生かしたメイクをすることができます。
肌になじみ、使用感も仕上がりもナチュラル。
ナチュラルメイクが好きな方におすすめです。
こんな方にオススメ
- ナチュラル・オーガニックコスメがいい人
- 自然な仕上がりのメイクが好きな人
- ミニマリストの方
ETVOS(エトヴォス)
ETVOS(エトヴォス)は、独自の基準をクリアした肌に安全な素材を使用、確かな効果にもこだわって製造するコスメブランド。天然素材にこだわったミネラルコスメのため、クレンジング不要の設計アイテムが多く、負担軽減が期待できます。
肌にやさしいだけでなく、発色や使い心地もよく、はじめてナチュラルコスメを使ってみる、といった方にもおすすめ。しっとり感があるので、乾燥が気になる方にもぴったりなコスメです。
こんな方にオススメ
- 肌が弱いor肌をしっかりケアしたい人
- 乾燥やエイジングが気になる人
- 環境には配慮しつつもメイクを楽しみたい人
- ナチュラルコスメが初めての人
AQUA・AQUA (アクア・アクア)
AQUA・AQUA(アクア・アクア)は、フレッシュフルーツなどの植物由来成分や、天然ミネラルなどを使った、国産オーガニックコスメブランドです。
トレンド感のある発色豊かなアイテムがそろい、プチプライスなのもうれしいコスメです。
使いやすく、シンプルでかわいい見た目も特徴的です。
こんな方にオススメ
- はじめてオーガニックコスメを使う人
- 気分の上がるコスメを使いたい人
- 肌に触れるものにこだわりたい人
- いままで使っていたコスメが合わなくなってきた、と感じる人
rms beauty(アールエムエスビューティー)
rms beauty(アールエムエスビューティー)は、NY発の肌のナチュラルカラーコスメブランド。
採れたての植物原料を使い、酵素、ビタミン、抗酸化作用などを持つ栄養素を破壊しないように、最小限の熱で製造しています。栄養豊富なコスメは、肌を健康的にして、いきいきとした美しさを引き出します。
リップをチークに、チークをアイシャドウに、と自由な発想でメイクを楽しめるのもポイント。
どんな肌にもなじむカラーで、シンプルに使えるので、メイクに苦手意識のある方でも楽しめます。
こんな方にオススメ
- 誰かのためでない自分のためのメイクを楽しみたい人
- もっと自由にメイクをしたい人
- 肌に取り入れる栄養素にこだわりたい人
- 肌にも地球にもサスティナブルなメイクを求める人
MiMC(エムアイエムシー)
MiMC(エムアイエムシー)は、「自然の力で女性たちの本来の輝きを引き出す」をコンセプトに生まれたコスメブランド。植物オイル、植物エキス、天然ミネラルなどの自然素材の力を生かし、肌の健康と美しさを引き出します。
ナチュラルでありながら、トレンドカラーを楽しめます。
使い心地もよく、撮影現場でも使用される、プロが認める信頼のブランドでもあります。
こんな方にオススメ
- トレンドカラーを楽しみたい人
- 肌へのやさしさだけでなく仕上がりや発色にもこだわりたい人
- 時短メイクとスキンケアを両立したい人
- 普段使うアイテムでちょっぴり社会貢献をしたい人
m.m.m(ムー)
マーブル模様がかわいい「スキンスムーザー」や、色とりどりの「カラーチューナー」など、かわいくてポップなデザインが多い、m.m.m(ムー)のコスメ。かわいらしいカラフルな見た目と、アイテムによって変わる香りが特徴的です。
肌の調子や気分によって色んなカラーを集めて、使い分けても◎
こんな方にオススメ
- ナチュラルで肌にやさしいコスメを使いたい人
- 香りも楽しみたい人
- かわいいコスメで気分をあげたい人
- オフの日もナチュラルメイクを楽しみたい人
to/one(トーン)
to/one(トーン)は、ウチワサボテンオイルとフラワーエキスを惜しみなく使って、素肌の輝きとツヤを導くコスメブランド。
オーガニックな原料を使っているものの、石けんオフできなかったり、合成着色料が含まれていたりと、完全にナチュラルとはいいがたい点も…。しかし、しっとりした使い心地や肌が荒れないとの評価もしっかり得ています。
特にアイカラーは種類豊富なので、保湿しながらカラーメイクを楽しみたい人にはおすすめです◎
こんな方にオススメ
- カラフルなアイシャドウに心惹かれる人
- うるおいを大切にメイクしたい人
- コスメの見た目にもこだわりたい人
オーガニック/ナチュラルコスメのよくあるギモン
日本に“国のオーガニック化粧品基準”はある?
今のところありません。有機JASは食品等のみで、化粧品は対象外です(JASマークを化粧品に付けることはできません)。
“ECOCERT認証”と“COSMOS認証”は何が違う?
COSMOSは規格(基準)で、ECOCERTはその審査・認証を行う機関のことです。
製品表示では「COSMOS ORGANIC(認証機関:ECOCERT)」のように記載されます。
NATRUEは日本でも意味ある?
はい。国際的な第三者認証で、欧州ブランド輸入品などが日本市場に入る際にも品質の目印になります。
JOCA推奨品マークとは?
日本オーガニックコスメ協会(JOCA)が定める天然成分100%や製造過程での合成成分不使用などの独自基準を満たした製品に付く“国内の目印”です(国の制度ではありません)。
“石けんオフ=全部のメイクが石けんで落ちる”の意味?
いいえ。ベースは石けんオフでも、ポイントメイクやUVは個別にクレンジング推奨のことが多いです。公式の落とし方ガイドを確認してください。
地球にやさしいコスメ一覧
今回紹介したコスメブランドの、詳しい記事はこちら。
それぞれのブランドの、人気商品、特徴、成分、使い心地を解説しています。
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