地域おこし協力隊は協力隊のブログではなく個人のブログをがんばったほうがいいと思う話 | 旅と暮らしを楽しむ かなの自然体験記
更新日: 2018.08.26  カテゴリー: 地域おこし協力隊

地域おこし協力隊は協力隊のブログではなく個人のブログをがんばったほうがいいと思う話

協力隊ブログVS個人ブログ どっちが正解?

はじめに

こんにちは!室戸市地域おこし協力隊のはしもと(@khashimoto1105)です!

地域おこし協力隊の中にはブログやSNSで情報発信をしている方も多いと思います。

その時ふと、地域おこし協力隊として情報発信をするのがいいのか、個人として情報発信するのか、どっちがいいのか悩んだことはありませんか?

どっちの方が効果的な情報発信ができるんだろう…?

今回は

  • これからブログを開設しようとする地域おこし協力隊
  • 情報発信を協力隊としてやるか個人としてやるか迷っている人

に向けてどちらがいいのかメリットとデメリットを紹介します。

結論としては、個人としてブログやSNSで発信するのが正解。その理由を順に解説していきますね。

地域おこし協力隊は情報発信すべき!その理由は?

パソコンや資料を広げて複数人で仕事をしている様子
まず大前提のお話ですが、地域おこし協力隊は「情報発信」をしましょう!!
しないともったいないですよー!

地域の魅力を伝えるのも協力隊の仕事

地域おこし協力隊にはさまざまなミッションがあります。観光や地域のPR担当でなければ、情報発信の重要性にはピンと来ないかもしれません。

でも、どんなミッションであっても地域の魅力を伝えるのは地域おこし協力隊の役割かなと思います。地元の人より新鮮な目で地域に向き合うため、地域の魅力に気づきやすい協力隊。そんなあなたが情報発信をしないのはちょっともったいないですよ。

移住者や次の協力隊のため

協力隊が活動する地域は、程度の差はあれど人口減少に悩んでいる地域かと思います。自治体としては移住者が来てくれるととてもうれしいです。

そんな移住者にヨソモノ視点で地域のことを伝えたり、移住者が欲しがっている情報を届けられるのは、移住者である地域おこし協力隊です。地域おこし協力隊の応募を考えている人にとっても、協力隊であるあなたが発信した情報はとても参考になるものです。

自分のことを知ってもらうため

今回この記事で強調したいことでもあるのが、情報発信は自分のためになるということです。

意外と地域の人や自治体の職員さんで協力隊の発信を見てくれている人はいます。日々の活動の発信をすることで、認めてもらったり、応援してもらうことにつながります。

また、この後も解説しますが、任期中から情報発信をおこなうことで、地域おこし協力隊卒業後にも生きてきます。特に、やりたいことがあって地域おこし協力隊になったという方は、ぜひ卒業後に向けても情報発信に取り組んでいきましょう。

炎上がこわい…?

大丈夫です。炎上なんてめったにしません。したことないです。
そんな心配をしているうちはそこまでたくさんの人に見られてすらいません。

よほど誰かの悪口を書いているとか、犯罪臭がしないかぎり問題に発展することはないです。安心していきましょう!

協力隊ブログと個人のブログどっちがいい?

ここまでで、情報発信の価値はお分かりいただけたとおもいます。ここからは本題の、地域おこし協力隊ブログがいいのか、個人のブログがいいのかについて。

結論は「個人のブログ/SNSが正解」です。それではその理由を解説していきましょう。

地域おこし協力隊のブログ/SNSのメリット・デメリット

まず地域おこし協力隊のブログは以下のように定義します。

ブログ名やアカウント名は「○○市地域おこし協力隊」と名前のついた、いわゆる公式のブログ。同じ自治体の1人~複数人、もしくは広報担当の協力隊が運営している。内容は、地域おこし協力隊という肩書を通して、活動や地域のことについて発信。

地域おこし協力隊として運営するブログ/SNSのメリット

協力隊の肩書きメインのブログやアカウントを運営するメリットは以下のとおり。

  • ○○市地域おこし協力隊の活動を検索する人に見つけてもらいやすい
  • 公式なので自治体のFBページなどで紹介しやすい
  • 複数人でやる場合コンテンツを増やしやすい

 

「○○市地域おこし協力隊」をピンポイントで探している人に見つけてもらいやすくなります。

地域おこし協力隊として運営するブログ/SNSのデメリット

逆にデメリットはこんな感じ。かんたんに言うと「自由度」が下がります。

  • 自治体により制約がかかりやすい
  • なんでもかんでもは書けないのでコンテンツを増やしにくい
  • 広告を貼れない
  • 変なコメントが来た時の対応に困る
  • 地域おこし協力隊を卒業すればおわり
  • 地域おこし協力隊のブログは続かないことが多い

 

公式ということで、自治体によって制約がかけられることがあります。信じられないですが、中には投稿するのに決済がいる場合も。広告も収益の行き場に困るので貼らないことが多いと思います。変なコメントが来た時の対応も、役場の職員としての立場での対応なので難しいです。(あんまりないけど来たらめっちゃだるい…)

また内容についても、活動とは関係ない個人で取り組んでいることが発信できません。

そして、地域おこし協力隊を卒業すればおわりなので、積み上げてきたPVやファンも個人に還元されません。

余談ですが、地域おこし協力隊として運営するブログやSNSは続かないことが多いですね。協力隊がいなくなったとか、理由はさまざまでしょうが、ブログやSNS運営は大変なのでモチベーションが続かないのが一番の要因ではないでしょうか。特にブログは文字数が多い分大変です。

個人ブログ/SNSのメリット・デメリット

個人のブログは地域おこし協力隊のものと比較して、こんな特徴があります。

ブログ名アカウント名はさまざま。本名でやっている人も多い。基本的には個人で運営し、内容も地域おこし協力隊のことに限らず、自分の興味のある分野について発信もする。

個人ブログ/SNSのメリット

個人のブログ/SNSの最大のメリットは、地域おこし協力隊卒業後も資産を受け継ぐことができるという点です。

ブログやSNSはコツコツと地道に積み上げていくものなので、本気で自分のためにメディア運営をしたいと思うのなら、選択肢は個人ブログしかありません!

  • 内容も書き方も自由自在
  • 広告収入を得ることも可能
  • 顔が見えるので個人として応援されやすい
  • 記事数、PV、ファンなどの資産が卒業後も残る
  • 自分のものなので愛着が湧く

 

ブログSNS運営で積み上げた資産を受け継げるほかにもメリットはたくさんあります。

内容もなんでも書くことができるので、コンテンツも増やしやすく、メディアを育てやすいです。見てくれる人が多くなれば、広告を貼って収入を得ることも可能です。3年間コツコツとうまくやれば、収入の柱の一つにすることだって可能です。

自分の持ち物になるので、地域おこし協力隊のブログよりも愛着が湧きますし、熱も入るでしょう。続けていくためにはこの点も大事なポイントですね。

個人ブログ/SNSのデメリット

逆に個人のブログでやるデメリットはこんなところです。大きな問題ではないですね。

  • 活動時間中に更新しにくい
  • 匿名では認知されずらい(顔出しに抵抗ある人はつらい)

 

協力隊の活動についてや地域のPRに関することだとしても、何となく活動時間中にブログやSNSを更新するのは気が引けますよね。でも、鮮度が大事な情報はすぐに流したいもの。

なのでわたしは、毎月の活動報告の際に個人のアカウントでも情報発信しますと宣言しやってます。(特に反応はなかったのでOKということで。)

とはいえ、ブログは広告貼ったりしますし時間もかかるので、Twitterのみ、かつ地域おこし協力隊や地域に関することのみの発信にしています。

卒業後を見据えてメディアを育てよう

ということで、ブログSNS運営は個人のメディアでやるのが正解です。

それでは実際に個人のメディアをいかして卒業後に生かすにはどうしたらいいのでしょうか?
まだまだ未熟ではありますが、地域おこし協力隊3年目のわたしが「こうやってブログやSNSを運営してるよー」というのをご紹介します。

情報発信に苦手意識を持っている方もこれをヒントに、日々の活動を発信してみてください。

活動の中はネタだらけ!使わない手はない

地域おこし協力隊のみなさんの日常って…、驚きと発見でいっぱいじゃないですか?
ですよね、そうですよね!

はじめてきた土地、ヨソモノという立場でみた地域では、たくさんのことに気づくと思います。移住者という立場で地域に入ってきたわたしたちは、日常にあるたくさんのネタに気づきやすい人種なのです。その特性を生かさない手はありません。

わたしたち地域おこし協力隊の発信は、そういった日々の気づきを「写真」なり「文章」にして発信すればOKです。

たとえば…

ふだんの作業をつぶやいてみたり、

なにげなく撮った写真を載せてみたり、

日常の中にはネタがたくさんあるので、見つけたらすかさずTwitterでつぶやいています。

自分のやりたいことをしっかり絡めて発信

ここで、協力隊卒業後を見据えてブログSNSを育てたい場合、ひとつ心がけたいことがあります。

それは、
「自分が卒業後やりたいことを絡めて発信すること」

こうすることで、応援してくれる人が増えるので、地域おこし協力隊のうちから、やりたいことに向かっている過程を公開しましょう。人は、努力してすこしずつ進んでいく姿に共感します。

また、自分のやりたいことに対しての発信力も身につきますし、発信したぶん情報も集まってきます。このように、やりたいことを絡めて情報発信すると、いいことがたくさんありますので、がんばっていきましょう。

ブログ/SNS運営を楽しもう!

情報発信!ブログ!!PV!!!SNS!!フォロワー!!!有益な情報!!!!!
ってなってばかりじゃシンドイですよね。

重荷になってしまっては元も子もないので、これから情報発信を始めようという人はまずは楽しむ気持ちで取り組んでみましょう。

情報発信は人のを見ているとカンタンそうに見えますが、実際は手間がかかるもの。楽しみつつ日々発信していると、どんどん習慣になってくるので、最初は肩肘張らずに気軽でOK

しだいに、もっと伝わりやすくするには?もっと多くの人に届けるには?と、ブログ/SNS運営に興味が出てくると思います。なので、数字を追うのはその時からで大丈夫です。

まとめ

  • 地域おこし協力隊は個人としてブログやSNSを運営すると、卒業後にも生かせる!
  • 愛着も湧くので楽しく続けるとOK

ネット上に地域おこし協力隊が発信する地域の情報が増えると素敵だなーと思います!
地道ですが、一緒に頑張っていきましょう!

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