更新日: 2023.04.19  カテゴリー: 朝ドラ らんまん

らんまん 第13話 3週目「ジョウロウホトトギス」(3) あらすじ&見どころ紹介

連続テレビ小説らんまん 第2週「キンセイラン」見どころ&レビュー

はじめに

こんにちは!
植物が好きで牧野博士に興味のある、元高知県在住ブロガーのかなです。

この記事では朝ドラ「らんまん」のレビューと見どころを紹介していきます。高知に住んでいた自然好きならではの視点で、らんまんをより深く楽しめる情報を発信していけたらと思っています!

これからドラマを見る方も、もう一度見る方も、この記事を読んで朝ドラをもっと楽しんでもらえるとうれしいです。

今回は、第3週目の「ジョウロウホトトギス」(3) のレビューです。

らんまん 3週目「ジョウロウホトトギス」(3) の概要

万太郎(神木隆之介)は上野の博覧会会場で、のちに人生の伴侶となる寿恵子(浜辺美波)と運命の出会いを果たす。

らんまん – NHK

放送日:2023年4月19日

出演者:神木隆之介(槙野万太郎)、浜辺美波(西村寿恵子)、志尊淳(竹雄)、小杉幸彦(役員)、村上かず(松屋)、佐藤正宏(池田屋)、イッキ(丸川屋)、牧瀬里穂(西村まつ)

あらすじ

峰の月を内国勧業博覧会に出品するため、はるばる東京までやってきた万太郎と竹雄。今まで見たことのないような東京の華やかさに目を輝かせる2人。今回の目的である清酒の品評会にも全国各地から酒蔵が集まってきています。そこで万太郎は下戸にも関わらず、勧められたお酒を飲んで酔っ払ってしまいました。酔って木に登る万太郎は、そこで菓子屋の娘寿恵子と運命の出会いを果たします。

お話の流れとレビュー

ここからは、お話の流れに沿ってレビューしていきます。感想がネタバレになっちゃうかもなので、見たくない方は、次の見どころ紹介までスキップしてください。

らんまん 3週目「ジョウロウホトトギス」(3)

異国のような東京に驚く2人

しんば志(新橋)に着いた峰屋の2人はまるで異国の用だとはしゃぎます。

たくさんの人たちが行きかい、馬車も通っています。洋服を着た人たちもたくさんいます。立派な建築物も立ち並んでいます。

いろんなものに興味津々で走り出す万太郎を、竹雄は必死に追いかけていきます。

上野公園で行われた内国博覧会

明治14年、東京上野公園で開かれた第2回内国勧業博覧会は、4か月の会期中に82万人もの人が訪れる大きなイベント。

火吹きに猿回しやジャグリングなど、大道芸に驚く2人。外国人も始めて見ます。キラキラのドレスにも、日本の繊細な伝統工芸品にも感動します。

露店もたくさんならんでおり、甘いものが好きな万太郎は大喜びで、白梅堂「かるやき」を買って食べました。他にもたくさんの露店があるので、目移りして万太郎は次の店へ向かっていきます。

万太郎たちが立ち去ったあとに、娘の寿恵子は店番に戻ってきました。

ろいろいせんとってください!

※”ろいろい”とは土佐弁で、うろうろとかぶらぶらという意味です。

あっちこっちに歩き回る万太郎から目を離さないように、竹雄は追いかけるのに一苦労。

万太郎は土佐にはない、きれいに植えられた花壇にも感動しています。立派なエノキの木にも登ろうとしますが、時間ですと竹雄に清酒部門のコーナーへ連れていかれます。

下戸なのに断れずお酒を飲んでしまう

清酒部門の品評会には、全国各地の酒蔵が出品しています。灘の松屋、伊丹の丸川屋、山形の池田屋など、他の酒蔵の当主も万太郎のところへあいさつに来ます。

それぞれの蔵元が自分たちの自慢の酒を薦めるので、万太郎は断れず下戸なのにお酒を飲んでしまいました…。

目の前がふわふわしてしまい、その場にいられず外へ出ていってしまいます。

身体も弱いし、下戸じゃし。はははっ。
なんで酒屋の当主らぁに生まれたがじゃろうのう。

わし、ほんとはただの蛙ながじゃのう。
蛙じゃき、そこが棲みかじゃ!げこっ!げこっ!

酔っぱらって笑いながら、ぴょんぴょん跳びはねる万太郎。心配する竹雄はお願いだからここにいてくれと言って、お水を取りにいきました。

酔っぱらって木登りする万太郎

おまんは、なんって立派なエノキじゃろう。

大きなエノキの木に登って、木に話かける万太郎。下には人だかりができています。

たくさんの人が集まっていたため、白梅堂の娘 寿恵子もその様子を見に来ました。

あぶないです!降りてください!

心配した寿恵子は木から降りるように伝えます。

その声にこたえ、木から降りようとして落ちてしまいます。大丈夫かと、寿恵子が駆け寄ってきましたが、そこで竹雄が戻ってきました。

お大事になさいましね、蛙さま。

そういって、寿恵子は店に戻りました。

骨でも折れてないかと心配する竹雄に、万太郎はこう言うのです。

おまんの言う通りじゃった。理屈じゃないき。
一目見ただけで…、ぶわっとしたが。
心が震えた!あんなに可愛い人がこの世におるがじゃのう…。

どうやら白梅堂の娘、寿恵子に一目惚れしてしまったようです。

さっきの娘のところへ行きたがる万太郎、それを理解し竹雄も一緒に行こうとしますが、内務卿(ないむきょう)が視察に来るのでと、他の酒蔵の当主たちが万太郎を呼びに来ました。そして、強引に連れていかれてしまうのでした。

他の酒蔵の当主たちは万太郎を無理やり連れていきますが、わざわざ万太郎を探し回って来てくれるなんて親切な人達ですよね。

万太郎、運命の出会いを果たした第13話でした。

一目惚れしたことをその場で竹雄に言ってしまうなんて、万太郎はとても素直な人ですよね。それにしても「おまんの言う通りじゃった」とは、12話で竹雄が綾への恋心を打ち明けたいことに気付いていたのかな?と思わされますね。それで植物の話へ逸らすとは…。

見どころ紹介

高知から東京への旅程

小林清親 新橋ステンション

物語冒頭で紹介されていた万太郎の東京への旅程を整理してみました。この時代の旅は、ほんとうに長旅です。日数も旅費もかなりかかったことでしょう。

  1. 佐川→高知 徒歩
  2. 高知(浦戸港)→神戸港 蒸気船
  3. 神戸→京都 汽車
  4. 京都→三重(四日市港) 徒歩
  5. 四日市港→横浜港 蒸気船
  6. 横浜→新橋 汽車

大変そうだとはいえ、この時代の旅も体験してみたいです。

かるやき

万太郎が「カリッとしてじゅわっと溶けたき!」と言っておいしそうに食べたのは、白梅堂のかるやき。カルメ焼きとも言います。水と砂糖と重曹で作られた、露店などで販売されている駄菓子です。

物語では5厘(りん)で売られていましたね。

※厘は円の1000分の1。

全国の酒蔵

万太郎たちが峰の月を出品した、品評会には灘の松屋、伊丹の丸川屋、山形の池田屋など、全国各地の酒蔵が集まっていました。

灘は、西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷の5つの地域を合わせ「灘五郷」と呼ばれ、日本を代表する酒どころです。伊丹も山形も日本酒の産地として有名です。

松屋、丸川屋、池田屋など酒蔵の名前ももしかしたら、元ネタがあるのかな?と思い調べたのですがわかりませんでした。またこちらは、何かわかれば追記したいと思います。

ちなみに、万太郎のモデル牧野博士の生まれた酒屋は「岸屋」です。

牧野博士の生家の跡地は現在「牧野富太郎 ふるさと館」となっており、見学可能ですよ~

恋の相手 寿恵子

万太郎が恋に落ちた相手、寿恵子。のちに万太郎の妻となる方です。寿恵子のモデルは、牧野博士の妻「小沢壽衛(すえ)」さんです。寿恵子と同じく、母親と一緒に菓子屋を営んでいました。

牧野博士は本郷の大学へ通う時、壽衛さんのお菓子屋さんの前を通りながら見染たそうです。

牧野博士はのちに発見した新種のササに「スエコザサ」という奥様の名前を付けますが、「すえこ」というのは愛称で本名は「壽衛」さんです。

まとめ

内国勧業博覧会で、他の酒蔵の当主からお酒を勧められ断れず酔っぱらってしまった万太郎。木に登っているところを注意した菓子屋の娘寿恵子に一目惚れしてしまいます。

果たして2人の距離は縮まるのでしょうか…?

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関連書籍

NHK連続テレビ小説 らんまん 上 NHK出版

牧野富太郎自叙伝 講談社学術文庫

それでは、次回の記事もお楽しみに!

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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