らんまん 第11話 3週目「ジョウロウホトトギス」(1) あらすじ&見どころ紹介

はじめに
こんにちは!
植物が好きで牧野博士に興味のある、元高知県在住ブロガーのかなです。
この記事では朝ドラ「らんまん」のレビューと見どころを紹介していきます。高知に住んでいた自然好きならではの視点で、らんまんをより深く楽しめる情報を発信していけたらと思っています!
これからドラマを見る方も、もう一度見る方も、この記事を読んで朝ドラをもっと楽しんでもらえるとうれしいです。
今回は、第3週目の「ジョウロウホトトギス」(1) のレビューです。
らんまん 3週目「ジョウロウホトトギス」(1) の概要
18歳になった万太郎(神木隆之介)は相変わらず植物の研究に没頭する日々を送っていた。ある日、峰屋の酒を東京で開かれる博覧会に出品しないか、との話が舞い込む。
らんまん – NHK
放送日:2023年4月17日
出演者:神木隆之介(槙野万太郎)、志尊淳(竹雄)、佐久間由衣(槙野綾)、笠松将(幸吉)、菅原大吉(豊治)、小松利昌(市蔵)、石村みか(ふじ)、嶋尾康史(虎松)、中村里帆(たま)、谷川昭一郎(校長)、清水伸(紀平)、坂口涼太郎(伸治)、新名基浩(堀田寛太)、倉嶋かれん(キヨ)、栗田桃花(ミツ)、赤木悠真(定吉)、上田実規朗、松本亮、小林優仁(万太郎 幼少期)、宇井晴雄(先生)、松坂慶子(槙野タキ)
あらすじ
万太郎は相変わらず家業そっちのけで植物に夢中になっています。綾には次々と縁談話が舞い込みますが、綾にとっては峰屋の仕事や酒造りの方が大切。酒造りを教えてくれるという幸吉との出会いもありました。そこへ出てきたのが、峰屋の酒を内国勧業博覧会に出さないかというお話。東京へ行きたい万太郎は出すべきだとタキを説得しました。なぜか万太郎が通っていた小学校の校長先生が峰屋に尋ねてきて、万太郎に先生になってほしいと相談を持ち掛けるのでした。
お話の流れとレビュー
ここからは、お話の流れに沿ってレビューしていきます。感想がネタバレになっちゃうかもなので、見たくない方は、次の見どころ紹介までスキップしてください。
らんまん 3週目「ジョウロウホトトギス」(1)
万太郎、ジョウロウホトトギスに出会う
採集のため、山道を進んでいく18歳になった万太郎。初めての植物に出会います。
おまん、わしを呼んでくれたのう。
出会ったのは、とても上品で美しい、黄色の花をつけるジョウロウホトトギスでした。
峰屋では秋になり、蔵人を迎える準備が進んでいました。
綾には縁談の話が次々に舞い込んできますが、あまり気乗りがしない様子。そんなところへ蔵人たちの到着の知らせがあり、お迎えに飛び出していきます。一方、万太郎は植物採集に夢中でまだ山の中。
急いで峰屋に戻りますが、その様子に町の人たちにもありゃ商売に向かんと言われてしまう始末。
当主としての自覚を持つように叱る綾
神事が始まってから到着する万太郎に綾は叱ります。
好きなことがあるがは仕方ない。けんど当主の務めは果たさんといかん。蔵入りの日のお祓いは一年でたったの一日。今日だけはビシッとおらんといかんろう!
けんどねえちゃん、この時期の雨が上がった今日、今日一日、この昼間だけゆうことがあるがじゃ。その上、草木は歩かんきね…
言い訳せん!酒造りは蔵人さんらぁがやってくれる。ほんならせめて蔵元は、真心ばぁ尽くさんと。
こんなにしっかりした綾がいれば、タキが万太郎と綾を足して半分にしたいと思ってしまうのも仕方ないですよね。周りの人のことまで気遣い、弟にはしっかり注意する綾がかっこいいです。
綾と幸吉の出会い
そこへ麹屋として新たに峰屋にやってきた幸吉が挨拶をします。昔、見習いの時にここで働いていた男です。
綾さま、わしは幸吉と申します。昔見習いの時分、峰屋で修行したことがあります。今年から麹屋をさせていただくことになりました。
麹とはどんなものなのか、書き物をみてもわからないという綾に幸吉は蔵に入らなくても教えることができる。と綾に酒造りを教えることを伝えます。
それを複雑そうに見ていたのは竹雄でした。
植物の名前が分からない、寛太に本を頼む
その頃、万太郎は、幼馴染の寛太と話しながら、採ってきた植物に夢中になっています。『植学啓原』という本はないかと、医者の息子である寛太にお願いします。
その様子をみて、寛太に植物の友達おらんが?と心配されてしまいます。それに対し、小学校の頃に書き写した「博物図」の作者 里中芳生先生と野田基善先生が心の友だと言い張ります。心の友なんておらんのと一緒と、寛太は呆れてしまいます。
峰屋に内国勧業博覧会への出品の依頼
家業に熱心な綾が嫁に行ってしまうことを心配しているタキ。綾がいなくなったら、ますます万太郎がだらしなくなるだろうと考えているのです。
そこへ峰屋に新しい知らせが入ってきました。
東京で内国勧業博覧会が来年の春に開かれるというのです。その博覧会の清酒部門で出品しないかというもの。タキは殿様のために作ってきた酒、出す必要はないといいます。
しかし、これからは日の本中に峰屋の酒を広めるべきじゃ。博覧会に出たら、東京に出た殿様も喜ぶ、と万太郎はタキに断ったらいかんと強く説得します。
こりゃ峰屋の酒が知られる機会でもある。御一新から十三年、峰の月はいつまでも殿様の酒じゃおられんき、これからは日の本中へ届けていかんと。
ほんじゃき、わしは、出すべきじゃと思う。
博覧会に出たら、東京に移られた深尾の殿様のお喜びじゃろう。
タキは万太郎がやっと峰屋の当主としてしっかりしたと不思議なような嬉しいような顔をしています。綾もふじも、当主らしい発言にびっくり。
しかし、万太郎は峰屋の酒のことはどうでもよく、東京へ行くことが狙いだったようです。
校長からのいきなりのお誘い
東京へ行けると大喜びで竹雄の元に向かう万太郎。竹雄はちょうど来客の対応をしているところでした。その来客とは、万太郎が中退した小学校の校長先生です。
なんと、小学校の先生にならんか?と校長先生からのお誘いがあったのです。
ここまでが第11話でした。
万太郎の東京旅行も楽しみですが、小学校の先生になってほしいという相談に乗るのかも気になります。個人的には、ぜひ先生になっておもしろい授業をしてほしいと思いますが、どうなるのでしょうか?
見どころ紹介
ジョウロウホトトギス

急峻な岩場に垂れ下がって生育している。大きなものでは草丈が1mにもなる。釣り鐘型をした長さ4cmはどの花を葉腋に着ける。蕾は上向きであるが、次第に傾いてきて開花時には下向きとなる.花被は黄色で、内側に赤紫色の細かい斑点が多い。雄しべと雌しべは花被に包まれて外からは殆ど見えない。花期は10月上旬である。四国の一部に分布している。最近では生育環境の破壊と共に、心ない人による採取によって、絶滅寸前となつている。
ジョウロウホトトギス:国立科学博物館
万太郎が冒頭で発見したのは「ジョウロウホトトギス」。高知県固有の植物です。石灰岩地に好んで生えます。
この植物は牧野富太郎博士が23歳の時に越知町横倉山で発見し、和名を付けました。(学名はロシアの研究者マキシモビッチ博士が付けました。)
西洋の植物学を解説した本『植学啓原』
万太郎と寛太が会話する中で出てきた本『植学啓原』。名前しか登場していなかったので、気づかなっか視聴者もいるかもれません。
この本は医者であり蘭学者の宇田川榕庵が書いた本で、日本初の本格的な植物学の本とも言われています。内容は西洋の植物学を体系的に整理したものです。
牧野博士もこの本を読んで勉強していたみたいです。
親友の堀見は私より年少の男で、父君は医者だったが、私は堀見の家で『植学啓原』という本を見た。この本は三冊あり、宇田川榕庵のつくった和蘭の本の訳本で、西洋の植物学を解説したものであったが、この本について植物学を勉強した。
牧野富太郎自叙伝
『植学啓原』の中身は以下のリンクからご覧になれます。
参考:植学啓原(標準画像 055-001) | 江戸時代の日蘭交流
内国勧業博覧会
牧野博士は明治14年に第二回内国勧業博覧会を見物に東京へ出かけています。書籍や顕微鏡を買うという目的もあり、この東京旅行を決めたのでした。牧野博士はこの東京旅行で田中芳男、小野職愨らを訪ねています。
当時東京へ行くことは外国へ行くようなものだったので盛んな送迎を受けた。同行者は以前家の番頭だった佐枝竹蔵の息子の佐枝熊吉と、旅行の会計係に一人実直な男を頼んで三人で佐川の町を出発した。
牧野富太郎自叙伝
第二回内国勧業博覧会は、明治14年3月1日~6月30日東京上野公園で開催されました。会期中、82万人も来場する大盛況の博覧会のだったそう。
参考:第2回内国勧業博覧会 | 第1部 1900年までに開催された博覧会 | 博覧会―近代技術の展示場
まとめ
万太郎は大きくなりましたが、相変わらず家業そっちのけで植物に夢中。綾には数々の縁談話が舞い込む中、幸吉との出会いがありました。峰屋の酒を博覧会に出す話や、万太郎に小学校の先生になってほしいという話も出てきて、峰屋と万太郎たちの今後がますます気になる第11話でした。
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それでは、次回の記事もお楽しみに!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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