らんまん 第9話 2週目「キンセイラン」(4) あらすじ&見どころ紹介

はじめに
こんにちは!
植物が好きで牧野博士に興味のある、元高知県在住ブロガーのかなです。
この記事では朝ドラ「らんまん」のレビューと見どころを紹介していきます。高知に住んでいた自然好きならではの視点で、らんまんをより深く楽しめる情報を発信していけたらと思っています!
これからドラマを見る方も、もう一度見る方も、この記事を読んで朝ドラをもっと楽しんでもらえるとうれしいです。
今回は、第2週目の「キンセイラン」(4) のレビューです。
らんまん 2週目「キンセイラン」(4) の概要
新政府による小学校の開校にともない学問所は廃止されることに。蘭光(寺脇康文)は落ち込む万太郎(小林優仁)を最後の課外授業につれていく。
らんまん – NHK
放送日:2023年4月13日
出演者:小林優仁(槙野万太郎)、南出凌嘉(竹雄)、菅原大吉(豊治)、小松利昌(市蔵)、石村みか(ふじ)、清水伸(紀平)、赤木悠真(定吉)、岩田琉生(広瀬祐一郎)、中村シユン(古沢)、齋藤潤(堀田寛太)、鴇田蒼太郎(富永三郎)、山下徳大(松井庄之介)、寺脇康文(池田蘭光)、松坂慶子(槙野タキ)
あらすじ
名教館で学ぶ万太郎は、学問に夢中です。大阪から高価な植物の本を取り寄せたり、店番中も植物の絵を描いたり。祖母のタキは峰屋のことに関心のない万太郎を見かねて、名教館をやめさせようと池田蘭光の元へ行きますが、そこで名教館の廃止知りました。蘭光は別れを惜しむ万太郎と祐一郎を課外授業に誘い出します。はじめて実物を見る植物や、大きな仁淀川に出会い、本物に触れることの大切さを学ぶのでした。
お話の流れとレビュー
ここからは、お話の流れに沿ってレビューしていきます。感想がネタバレになっちゃうかもなので、見たくない方は、次の見どころ紹介までスキップしてください。
らんまん 2週目「キンセイラン」(4)
待ちに待った『重訂本草綱目啓蒙』
注文していた本が届いたと竹雄は万太郎に知らせます。
届いた本にほおずりして喜ぶ万太郎。待ちに待った本がやっと届いたのです。
おばあちゃん、見てください。重訂本草綱目啓蒙。
大阪に注文してやっと着いたがですき。この全巻一揃いは名教館にもないがじゃ。おばあちゃん、買うてくれてほんまにありがとう!
竹雄が運び込む大量の本に分家の豊治も紀平も驚きます。さらに、本の値段が番頭の給料二月分と知ってさらに驚きます。
何の本じゃ、これ?
草の本です。
草!?と理解ができない分家の豊治と紀平。竹雄もよくわからないけど…というような表情。
草なぁ…。峰屋の金を使うてのう…。
こりゃあ、御立派なご当主じゃ。
分家の人たちに嫌味を言われても、タキは何も言い返せないでいました。
『重訂本草綱目啓蒙』とは、万太郎が植物の名を学んだ『本草綱目』を基本に小野蘭山らが日本の動植物も加え解説した『本草綱目啓蒙』の第4版にあたるものです。泉州岸和田藩主の岡部美濃守長慎が校正、重版させた本です。
店のことをするように言われるも
タキは万太郎を店先に座らせ、万太郎に仕事を覚えるように言います。
つまらなさそうな万太郎は、机の引き出しに紙と筆を見つけて植物の絵を描き始めます。
外出から帰ってきたタキは、万太郎が隠れて植物の絵を描いているのを見つけて叱ります。
どこまでも植物が好きで峰屋の仕事には身が入らない万太郎に、タキはどうにかしなければと考えます。
名教館廃止
タキは万太郎を辞めさせるよう、名教館に話に来ました。
そこで見たのは勉学に励み、切磋琢磨する子どもたちの姿でした。
勉強では万太郎の右に出るものはいないと、先生は言います。万太郎だけでなく、ここで学ぶものはみな世界で活躍すると。
そんな遠くへ…と戸惑うタキ。
挨拶の酒を蘭光に渡し、タキはこう言いました。
万太郎は本日限りで辞めさせていただきとう存じます。お世話になりました。
峰屋の当主として万太郎を育て上げる務めがあるのだと、万太郎を連れ帰ろうとします。でも、万太郎は当主なんか嫌じゃと言って聞きません。
峰屋さん、ご心配なさらんでも、名教館は今月の末に廃止されます。政府が全国で一斉に小学校というものを始めることになりました。
教師がやってくるため、蘭光先生はそうなれば佐川を離れることになるよう。
万太郎も祐一郎もそんなのは嫌だと言います。蘭光先生に厚い信頼を寄せる万太郎の姿に、タキは驚いた様子です。
悩むタキ
なぁふじ、万太郎が当主としてしゃんと育たんがは、男親がおらんきじゃろうか?
万太郎の勉学は男親の代わりじゃないろうか?
女手一つで子どもたちを育ててきたタキは、先生に懐く万太郎の姿に思うところがあったようで、女中のふじにそうこぼします。
ふじは子どもが石や蛙に現を抜かすなどよくあること、と弱気になったタキを励まします。
そこへ訪ねてきたのは、池田蘭光。
万太郎を課外授業へ
1泊万太郎を貸してほしいとタキに申し入れ、万太郎と祐一郎を大自然の中に連れ出しました。
森の中を歩いてたどり着いたのは、雄大な仁淀川。
こんな大きな川初めて見ました。
薪の準備をしているとき、佐川では見たことない植物を河原で見つけました。トウキ?と言う万太郎に、蘭光はイヌトウキだと伝えます。
文字の知識を超えて本物を手に取り、初めて自分だけのもんにできる。見た目、におい、手触り、味…。
初めてみる植物に触れ、野外で泊まり、薪や晩ごはんの魚を準備し、大自然を五感で味わう万太郎でした。
蘭光先生は、本物を知る大切さを、万太郎と祐一郎に教えたかったのでしょうか。
見どころ紹介
ナンバンギセル
万太郎が課外授業で見つけた植物、ナンバンギセルです。おもしろい形をしていますよね。

山野にはえる1年草。すすき、さとうきびの根に寄生し、茎はごく短く、余り地上にでず、それに赤褐色のりん片状の葉が互生する。おもいぐさともいう。
牧野日本植物図鑑より抜粋
「寄生」というのは、他の生物から栄養をもらって生きること。ナンバンギセルはイネ科の植物から栄養分をもらって生育しています。葉緑素も持たないため、自分で光合成はしません。
仁淀川
万太郎たちが訪れたのは、仁淀川。
高知県を流れる、何度も水質日本一に選ばれたことがある清流です。透明度の高さゆえの美しさは、多くの観光客を魅了します。


にこ淵は、底が見えるほどのきれいな滝つぼ。時間帯によって色を変える人気スポットです。
駐車場があり、そこから15分ほど歩くとたどり着きます。ナビには「グリーンパークほどの(キャンプ場)」と入れると、スムーズに到着できます。
にこ淵には、大蛇が棲むという伝説が残っており、地元の人はあまり近づかない神聖で特別な場所です。訪れる際は、マナーを守り見学しましょう。滝つぼで泳いだりすることはご法度です。
まとめ
学問に夢中で植物のばかりの万太郎は、峰屋の仕事にはまったく興味がなく、祖母のタキは手を焼いています。そんな中、名教館は廃止されることになり、万太郎は最後の課外授業に出かけました。
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それでは、次回の記事もお楽しみに!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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