更新日: 2023.04.17  カテゴリー: 朝ドラ らんまん

らんまん 第8話 2週目「キンセイラン」(3) あらすじ&見どころ紹介

連続テレビ小説らんまん 第2週「キンセイラン」見どころ&レビュー

はじめに

こんにちは!
植物が好きで牧野博士に興味のある、元高知県在住ブロガーのかなです。

この記事では朝ドラ「らんまん」のレビューと見どころを紹介していきます。高知に住んでいた自然好きならではの視点で、らんまんをより深く楽しめる情報を発信していけたらと思っています!

これからドラマを見る方も、もう一度見る方も、この記事を読んで朝ドラをもっと楽しんでもらえるとうれしいです。

今回は、第2週目の「キンセイラン」(3) のレビューです。

らんまん 2週目「キンセイラン」(3) の概要

たくさんの草花の名が書かれた本があると知った万太郎(小林優仁)。学頭・池田蘭光(寺脇康文)から学ぶ楽しさを教わり、めきめきと頭角を現していく。

らんまん – NHK

放送日:2023年4月12日

出演者:小林優仁(槙野万太郎)、南出凌嘉(竹雄)、小松利昌(市蔵)、岩田琉生(広瀬祐一郎)、中村シユン(古沢)、齋藤潤(堀田寛太)、鴇田蒼太郎(富永三郎)、山下徳大(松井庄之介)、寺脇康文(池田蘭光)、榎木孝明(深尾家家臣 塚田昭徳)、松坂慶子(槙野タキ)

あらすじ

再び名教館へと向かった万太郎。植物に見入っていると、初日に水をかけてきた謎の男が植物の秘密を教えてくれるのでした。次から次へと植物について教えてくれるため、万太郎は夢中に。その内容は本に書いてあると知って、学問のおもしろさに気づきます。それから名教館に通うのが楽しくなって、知識をみるみる吸収していきます。その飽くなき好奇心は、番頭の市蔵が持つ高価な懐中時計にも向き、バラバラに分解してしまいます。

お話の流れとレビュー

ここからは、お話の流れに沿ってレビューしていきます。感想がネタバレになっちゃうかもなので、見たくない方は、次の見どころ紹介までスキップしてください。

らんまん 2週目「キンセイラン」(3)

おまんらみんなぁ名前があるがじゃ!

1人で名教館に向かうも足取りは重く、ため息をついて植物を見ます。そこへあらわれたのは「今こそ変わる時じゃ」といったあの男でした。

おまんみたいに踏まれるたんび強うなれたらのう…。

秘密は茎やね。この茎が外は柔らこうて中は固い。ほんじゃき強い。しかも、ここに種があるき、踏まれた足の裏について、種を運ばせる。実にようできちゅう。

こいつもえいぞ~と他の植物も次々に紹介してくれます。2人は地面に這いつくばって、夢中で植物を観察します。

名があるがですか!?

それぞれの植物の名前を知って嬉しい万太郎。

どうして知っているのかと尋ねる万太郎。まっちょり、と何やら出してきてくれるようです。

本草綱目

植物について書かれた本、本草綱目の写しを見せてもらった万太郎。『本草綱目』とは、本草学者である李時珍がまとめたものです。

時珍は幼い頃、病気がちでのう。いにしえより伝わる本草書を貪るように読みよったそうや。それを自分で整理してまとめたがが、この本じゃ。1892種類の草花が載ってちゅう。

時珍はこの本で言いゆう。「米蔵が充ちれば飢饉が減る。薬が完備すれば病が治る。それ故、草の一本さえおろそかにはしない。」

そんなことが…、書いちゅうがですか…。

驚き興味を持つ万太郎だが、まだ字が読めません。ちょっと貸してくださいとどこかへ向かいます。

学問のおもしろさに気づく万太郎

教室に飛び込み「先生、助けてください!これが読みたいんです!」と先生のところへ行きます。

そこへあらわれたのは、さっきの男。実は名教館の学頭「池田蘭光」だったのです。

森羅万象には理由があるぞ。草花は季節ごとに生える、なんでそうしゆう?そもそも季節とはなんじゃ?なんで朝と夜がある?花はなんで匂う?実はなんで落ちる?草花は各々好んだ場所に生える。ほんならなんで、山があり、川があるがか?
川は海となるが、海の向こうは何があるか?

異国があります。

なら!異国を知るにはどうしたらえい?
槙野、草花は当然異国にも生えちゅう。異国は地理も気候も言語も違うぞ?どうする?

出してきたのは数々の教材。たくさんの地図や本!万太郎の目は輝きました。

それから万太郎は学ぶことが楽しくて名教館に通うようになります。

番頭の市蔵を呼び、今書き写している本を返して、新しい本を借りてきてほしいと頼みます。すでに書き写し終わった数々の本に全部移したのかと市蔵は驚きます。

万太郎は、市蔵がこの前高知の町で買ってきたという懐中時計にも興味津々。嫌がる市蔵からその懐中時計を借りました。

時代の変わり目

深尾家の家臣、塚田昭徳と囲碁を打つタキ。塚田様から殿様が東京に移ることを聞かされます。

タキも時代の移り変わりを実感しているようでした。

そこへ市蔵が血相を変えて助けを呼びにきました。

大奥様~!大変です!!

市蔵に呼ばれ行ってみると、なんと万太郎は高価な懐中時計をバラバラにして、中身を観察し丹念に書き写しています。

…。時計はまた買うたらえい…。

タキも驚いていますが、そういって万太郎の様子を見守りました。

ここまでが第8話でした。

タキが万太郎の突拍子もない行動を咎めないところ、すごいなぁと思いました。育ててくれたのがタキだからこそ、万太郎はのびのびと学ぶことができたのかもしれませんね。

見どころ紹介

ツユクサ

物語の中で「オウセキソウ」と蘭光先生が万太郎に教えた植物です。

道ばたにはえる1年草。夏に葉と対生して包葉に包まれた総状花序がでて青色の花をつける。

牧野日本植物図鑑より抜粋

よく生えている身近な植物です。鮮やかな青色の花がきれいですよね。

ツユクサは食べることもできるので、以前野草クッキーを作ったことがあります。花びらだけだと味はあまり感じられませんが、色がきれいに出るのでとてもかわいいですよ。

本草綱目

本草綱目(ほんぞうこうもく)は、中国の明代の医学者であり本草学者である李時珍によって編纂された、中国の伝統的な薬学および植物学の百科事典です。

本草綱目は、全52巻、190万字余からなり、1,800種類以上の薬草や動植物の薬効、採取方法、生息地などについて詳しく書かれています。中国の薬学および植物学の基礎を築いた重要な文献とされており、後世の薬学研究に大きな影響を与えました。

懐中時計

万太郎が番頭の市蔵の懐中時計を分解してしまう、エピソード。こちらも牧野博士の実話です。

牧野博士の次女鶴代さんはこう語っています。

父は小さい時から非常に研究心が強くて、子供のころに、まだ日本へ時計というものが入ったばかりの珍しい頃、祖母にせがんで、時計を買わしたそうです。明治のはじめの頃ですから、その時計を買うには大へんだったらしいのですが、それを買ってもらうと、全部自分で分解しまして、またすぐすっかり自分で組み立てたそうです。そういうふうに、何でも一応、中を研究してみなければ気が済まない人です。

牧野富太郎自叙伝

牧野博士は祖母に買ってもらった時計を分解して、また全部組み立たというのです。一方、市蔵の懐中時計のその後はストーリーでは描かれていませんでしたが、どうなったのでしょうね。

まとめ

万太郎がこれまで知らなかった植物の名前や秘密を知って、植物学の世界にのめり込んでいく第8話でした。みるみると世界が広がっていく様子は、見ていてこちらもわくわくしました!

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関連書籍

NHK連続テレビ小説 らんまん 上 NHK出版

牧野富太郎自叙伝 講談社学術文庫

それでは、次回の記事もお楽しみに!

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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