更新日: 2023.04.17  カテゴリー: 朝ドラ らんまん

らんまん 第6話 2週目「キンセイラン」(1) あらすじ&見どころ紹介

連続テレビ小説らんまん 第2週「キンセイラン」見どころ&レビュー

はじめに

こんにちは!
植物が好きで牧野博士に興味のある、元高知県在住ブロガーのかなです。

この記事では朝ドラ「らんまん」のレビューと見どころを紹介していきます。高知に住んでいた自然好きならではの視点で、らんまんをより深く楽しめる情報を発信していけたらと思っています!

これからドラマを見る方も、もう一度見る方も、この記事を読んで朝ドラをもっと楽しんでもらえるとうれしいです。

今回は、第2週目の「キンセイラン」(1) のレビューです。

らんまん 2週目「キンセイラン」(1) の概要

9歳になった万太郎(小林優仁)は、相変わらず草花に夢中。武家の子らが通う学問所への入学を許されるも、気が進まない万太郎は…

らんまん – NHK

放送日:2023年4月10日

出演者:小林優仁(槙野万太郎)、高橋真彩(槙野綾)、南出凌嘉(竹雄)、菅原大吉(豊治)、小松利昌(市蔵)、石村みか(ふじ)、嶋尾康史(虎松)、清水伸(紀平)、坂口涼太郎(伸治)、中村里帆(たま)、倉嶋かれん(キヨ)、栗田桃花(ミツ)、赤木悠真(定吉)、中村シユン(古沢)、岩田琉生(広瀬祐一郎)、齋藤潤(堀田寛太)、鴇田蒼太郎(富永三郎)、山下徳大(松井庄之介)、寺脇康文(池田蘭光)、松坂慶子(槙野タキ)

あらすじ

大きくなった万太郎はすっかり若旦那となりましたが、相変わらず草木への興味は尽きません。名教館に行くのだからと、植物に話しかけるなんて恥ずかしいと綾や竹雄に注意されます。そんなことなら名教館になんて行きたくないと万太郎は気が進まない様子。武家の子たちが通う名教館では、町人である万太郎と幼馴染の寛太は下座に座らされるなど、慣れないことばかり。2人のことが気に食わない武家の子祐一郎は、剣術の稽古だと万太郎を外へ連れ出します…。

お話の流れとレビュー

ここからは、お話の流れに沿ってレビューしていきます。感想がネタバレになっちゃうかもなので、見たくない方は、次の見どころ紹介までスキップしてください。

らんまん 2週目「キンセイラン」(1)

9歳になった万太郎。蔵元の大事な行事である「初呑み切り」も若旦那として、立派に挨拶をします。タキも皆に、万太郎が当主であると改めて印象付けます。

これまで御家中の子弟しか通うことはなかった名教館に、万太郎が通うことをタキは嬉しく思っているようです。町人で名教館に通うことが許されたのは、医者の堀田鉄寛の息子の寛太と峰屋の当主万太郎の2人のみだったからです。

名教館へ行く初日も、いつものように神社で植物観察をしている万太郎。ネジバナに話しかけ、観察しています。

どういておまんはねじれて咲いちゅうが?
ありゃ!こっち向きのと逆向きのがある。なんでじゃ?

そこへ綾と竹雄がタキの元へ行くようにと呼びに来ます。名教館では、先生やお武家方もいるのに、草と話してるのは恥ずかしいと綾に言われてしまいます。名教館に行けば楽しいことも増えると竹雄にも言われますが、楽しいことならもうある、名教館いかんと草を眺めて万太郎は言うのでした。

夢中になれることがあるのだから、それに集中していたという万太郎の気持ちもよくわかります。万太郎は、植物以外のことは興味がなかったようですね。

名教館は100年以上の歴史を持つ、数々の優秀な人材を輩出してきた由緒ある学問所。祖母のタキも張り切って、万太郎の手を引き名教館に向かいます。しかし、万太郎は気が乗らないようです。

門の前まで来たところで、謎の男が撒いた水が万太郎にかかってしまいます。ただの水じゃと悪びれる様子もない男を振り切ってタキは万太郎を連れ、中へ入ります。

万太郎は新しい教室への皆へ挨拶をするも、武家の子祐一郎たちに目を付けられている様子。

上座は武家の子たちの席で、座敷に上がろうとした万太郎は叱られてしまいます。万太郎と幼馴染の寛太はの席は下座の一番後ろ、それも座敷の外でした。

現代では身分なんて意識することがないので、この時代は窮屈だなぁと感じます。生まれた家が違うだけで、失礼のないように行動しなければならないなんて…と思ってしまいますが、この時はまだこれが当たり前の時代でした。

お昼の時間になりました。

だいたいのぅ、わしらどういて座敷にも上がれんがじゃ。
…!さっすが佐川一の豪商、峰屋じゃ。こんな見事な弁当食べたことないき。万ちゃんのおかげで弁当だけは負けんき。上座の方々はきっと塩むすびでも食いゆうろう。

そういって、武士を嫌う寛太は、万太郎の豪華なお弁当を得意げに食べます。それを聞いていた祐一郎たちは、武士がどんな鍛錬しゆうか教えちゃると、剣術の稽古だと木刀を差し出します。

そうじゃ往診についていくがやったと寛太は逃げるが、万太郎はその場を去る理由がなく逃げそびれてしまいます。

寛ちゃんは、第1週目のお話にも登場していましたね。なかなか強気な発言にヒヤヒヤします。

祐一郎たちに外へ連れ出された万太郎。木刀を渡されます。

万太郎若様は身体が弱おうて…、ご容赦願いたく。

竹雄が土下座して止めようとするも、ただの稽古じゃと一蹴されてしまいます。

はじめ!の仲間の声で木刀を振りおろす祐一郎、万太郎はどうなってしまうのでしょうか。

見どころ紹介

ネジバナ

物語の冒頭で万太郎が観察していたのはネジバナです。可愛らしい小さなピンク色の花をたくさんつける植物です。万太郎は気づいたように、ネジバナの巻き方は右巻き、左巻き、両方存在します。その割合はだいたい半々で、中にはまっすぐに花が並んでいたり、途中で巻きがなくなっているものもあります。

アサガオなど植物の蔓は、種によって右か左か巻き方が決まっているのですが、ネジバナの花の巻き方には決まりはないようです。同じ種なのに、違いがあっておもしろいですね。

名教館

万太郎が通うことになった名教館(めいこうかん)は、徳川時代に深尾家が建てた佐川に実在した学問所です。万太郎のモデルの牧野博士も通っていました。

その頃の名教館では以前と異なり、日進月歩の学問を教えていた。そこでは訳書で、地理・天文・物理などを教えていた。

牧野富太郎自叙伝

その頃というのは牧野博士が寺子屋から名教館に移ってきた時のことです。名教館は元は儒学を教える学問所であり、佐川からは多くの儒者を輩出したそうです。

明治になってから漢学に代わり、上記のような当時の最先端の学問を教えるようになったということです。

名教館

残念ながら建物全体は残っていませんが、玄関部分が保存されており見学することが可能です。

牧野富太郎博士を始めとした、ここで学んだ偉人についての展示もあります。

青源寺

ちなみに名教館のシーンの撮影は、同じく佐川町内にある青源寺で行われたそうです。

このお寺には牧野博士もよく出入りしていたのだとか。庭園は土佐三大名園に数えられ、高知県の指定文化財です。

草木が親友

地面に座り込んで話しかけるほど植物が大好きな万太郎。牧野富太郎博士も「草木が一番の親友であった」と自叙伝の中で語っていました。

私は植物の精である
私は生まれながらに草木が好きであった。故に好きになったという動機は別に何んにも無い。五、六歳時分から町の上の山へ行き、草木を相手に遊ぶのが一番楽しかった。どうにも不思議なことには、私の宅では両親はもとより誰れ一人として草木の好きな人は無かったが、ただ私一人がうまれつき自然にそれが好きであった。それ故、私は幼い時から草木が一番の親友であったのである。

牧野富太郎自叙伝

動機やきっかけがなくてただただ植物が好きだった、牧野博士はそんな方だったようです。万太郎も母ヒサの大好きだった花の名前を知りたい、といったきっかけがありましたが、第1話では縁の下に潜り込んで植物を観察していたので、博士と同じように生まれながらに植物が好きだったのかもしれませんね。

牧野博士の家の人も特段興味がなかった点も、万太郎の周りを取り巻く登場人物と同じですね。

まとめ

気が乗らないながらも初めて名教館に通う万太郎、武家の子たちに目を付けられてしまいます。剣術の稽古の行方はどうなるのでしょうか?ハラハラする展開で終わった第6話でした。

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関連書籍

NHK連続テレビ小説 らんまん 上 NHK出版

牧野富太郎自叙伝 講談社学術文庫

それでは、次回の記事もお楽しみに!

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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