らんまん 第5話 1週目「バイカオウレン」(5) あらすじ&見どころ紹介

はじめに
こんにちは!
植物が好きで牧野博士に興味のある、元高知県在住ブロガーのかなです。
この記事では朝ドラ「らんまん」を見たレビューと見どころを紹介していきます。高知に住んでいた自然好きならではの視点で、らんまんをより深く楽しめる情報を発信していけたらと思っています!
これからドラマを見る方も、もう一度見る方も、この記事を読んで朝ドラをもっと楽しんでもらえるとうれしいです。
今回は、第1週目の「バイカオウレン」(5) のレビューです。
1週目「バイカオウレン」(5) の概要
万太郎(森優理斗)は病床の母ヒサ(広末涼子)を元気づけようと、ヒサの好きなバイカオウレンの花を探して、立ち入りを禁じられた山の奥深くへと足を踏み入れてしまう。
らんまん – NHK
放送日:2023年4月7日
出演者:森優理斗(万太郎幼少期)、太田結乃(槙野綾)、広末涼子(槙野ヒサ)、松坂慶子(槙野タキ)、井上涼太(竹雄)、石村みか(ふじ)、綱島郷太郎(堀田鉄寛)、嶋尾康史(虎松)、中村里帆(たま)、倉嶋かれん(キヨ)、栗田桃花(ミツ)、ディーン・フジオカ(坂本龍馬,天狗)
あらすじ
万太郎は母の大好きな花を採りに裏山の神社へ。万太郎の描いた絵を見た綾は、この花を探しに行ったはずと確信し、竹雄と共に万太郎を探しに行きます。雪が降り始めた山で、万太郎は白い花を崖の下に見つけたのでした。一方、母のヒサは夜明けまで持つかどうかの状態。花を見つけたはいいが、滑り落ち崖を登れなくなった万太郎を竹雄と綾が助け出します。やっと手に入れた花を母に見せることができたのですが、その花は母の好きなバイカオウレンではありませんでした…。
お話の流れとレビュー
ここからは、お話の流れに沿ってレビューしていきます。感想がネタバレになっちゃうかもなので、見たくない方は、次の見どころ紹介までスキップしてください。
らんまん 1週目「バイカオウレン」(5)
病状が悪くなっていく母の様子を見て、万太郎はバイカオウレンを裏山に採りに行くことにしたのでした。そして山の奥へと入っていきます。
山へ万太郎を探しに行く綾と竹雄
母の部屋にあった、万太郎が描いた花の絵を見て、姉の綾はピンときます。きっとこの花を採りに行ったはず…。駆け付けた竹雄と共に裏の神社へ向かいます。
もしかしたら入ってはいけないと言われていた山の奥へ行ったのかも、と日が暮れる前に急ぎます。万太郎を探す道中に、綾は竹雄にこう話すのでした。
どういて、万太郎ながやろうと思うたことがある。
よわーいのにやりたがり、迷惑ばっかしかける。勝手に倒れるし、つまらん葉っぱをずーっと見ゆう。うちの男衆とはまるで違う。
あたしと万太郎があべこべやったら…、と思うたことがある。
あたしが男なら、早よう大きゅうなって蔵人みたいに働くに。酒の神様にも嫌われんと、峰屋の役に立つに。
けんど違うた。あたしはああゆう風に人を笑わせることはようせん。万太郎はよわーいけんど、万太郎じゃなきゃいかんがやき!
そういって、綾は万太郎の元へ急ぎます。
自分がもし男だったら酒造りもできるのに…、綾の立場だったらそう思って万太郎に嫉妬してしまいそうです。でも、綾は弟の万太郎がなくてはならない存在だと言うのです。ほんとにしっかりした子ですよね。
万太郎は、草履も脱げ、せき込みながら、雪の中を歩いていくとようやく花を見つけます。やっとのことで崖をおり、その花を懐にしまいました。
最期の時が近づく母ヒサ
残念やけんど、夜明けまで持つかどうか…。
一方で、母ヒサの容態は思わしくなく、今夜が山場だとお医者さんにも言われてしまいます。
万太郎は「おかあちゃん、まっちょって!」と帰ろうとしますが、崖を登れません。
万太郎を見つけた綾と竹雄
草履を見つけた2人はさらに奥へ進み、万太郎を見つけます。竹雄と綾は手を伸ばし、崖の下から万太郎を引き上げることができました。
ほんっとに坊は、だめ坊主や。二度と…、そばを離れませんき。
竹雄のこの言葉、強い決意がにじみ出ています。タキの言いつけだから、ではなく、自分の意志で万太郎のことを大事にする竹雄の思いが感じられました。
子どもたちを呼びにいった祖母のタキは、女中さんから万太郎たちの不在を知らされます。ちょうどそこへ帰ってきたのは、3人の子どもたち。万太郎の手には花がありました。
ヒサへ採ってきた花を見せるが…
3人は母ヒサの部屋に入り、最後の別れをするのでした。
採ってきた花をヒサに見せようとしますが、万太郎は違う花を採ってきたことに気づきます。
違う、形が違う。おかあちゃんが好きなが、これじゃないき。
おかあちゃんが好きな花、とってこれんかった…。
それでもヒサは、優しくほほえみます。
きれいやねぇ。
万太郎、春になったら…、おかあちゃん…、あそこにおるきね。
また会おうねぇ…。
そういってヒサは息を引き取ってしまいました。
この花の名前が知りたい!自らの使命に気づく万太郎
春になり、万太郎は母に会いに、あの花の元へ神社に向かいました。そこには、ヒサが好きなあの花がたくさん咲いていました。
咲いたねぇ、万太郎。
見えんなってもちゃあんと根をはっちゅう。命の力に満ちちゅう。万太郎もね。
そういってほほ笑む母ヒサの姿が万太郎には見えるのでした。
そんな時に思い出したのは、この神社で出会った天狗の言葉。万太郎は、自分が生涯かけてやりたいことに、この時気づくのでした。
さあ望みは?おまんは何がしたいがぜ?
わしは…。わしは、この花の名前が知りたい!!
第1週目は、こんな風に万太郎が植物学への道を歩みだすお話でした。これから、どんどんと世界を広げていく万太郎が楽しみですね!
見どころ紹介
第5話では、万太郎が母ヒサのために採ろうとした花が物語のキーになっていましたね。ヒサが好きだといっていたのはバイカオウレンですが、万太郎が採ってきたのは違う花でした。
こちらも白くて小さくて可愛らしいのですが、なんという花なのでしょうか?
バイカオウレン

山の半陰地にはえる常緑の多年草で高さは8cm内外。葉は根生で束生し、長柄がある。春、根生葉の中心から直立した花柄を出し、頂に白色の両性花を1個つける。がく片は5で花弁状。おしべ多数。
牧野日本植物図鑑より抜粋
万太郎の母ヒサが大好きだと言っていたのは「バイカオウレン」。物語で名前は出てきませんが、第1週目のタイトルになっていますね。
バイカオウレンは、万太郎のモデル、牧野富太郎博士にとっても特別な植物だったようで、この花を見ては故郷の佐川を懐かしんだそうです。
博士の業績を顕彰し開園した高知県立牧野植物園のロゴマークも、このバイカオウレンの葉がモチーフになっています。
セツブンソウ

中部地方の山すその半陰地にはえる多年草。茎の先に総苞葉がつく。総苞葉の中心から花柄をだし、径2cm位の白色の花をつける。がく片は5で花弁状。
牧野日本植物図鑑より抜粋
こちらのセツブンソウは、物語では万太郎が間違えて採ってきた花として描かれていました。こちらも早春の白い可憐な姿が美しいですよね。
旧暦の節分の季節(12月頃)に咲くことから、セツブンソウ(節分草)と名付けられました。
パッと見るだけでは見間違えてしまいそうですが、ちゃんと観察するとバイカオウレンとは違うことがわかりますね。特に大きく違うのは、葉の位置です。セツブンソウは花の下に葉がありますが、バイカオウレンは地面の近くにあります。形も違います。
他にも萼の形(花びらのほうに見える部分)や、おしべやめしべの色や形、観察すると違いがどんどん見えてきませんか?
まとめ
母ヒサの死を受け入れ、そして植物の名前が知りたいという自らの「つとめ」に気づいた第5話でした。
次回からは、第2週目が始まります。
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それでは、次回の記事もお楽しみに!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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